アバルト595の維持費

アバルト595は運転する楽しさとお洒落なデザインの両方を兼ね備えたホットハッチです。

ただ、イタリア車なので維持費が高くなりそうで心配ですよね。

そこで、当記事ではアバルト595を購入した後に掛かる維持費を計算してまとめました。

また、節約する方法についても解説したので気になる方は、ぜひご覧ください。

アバルト595の維持費はどれぐらい?

アバルト595の年間維持費を調べた結果を以下にまとめました。

項目 金額
自動車税 30,500円
車検代 40,160円
任意保険料 50,000円
ガソリン代 192,308
メンテナンス代 30,000円
駐車場代 60,000円
合計 402.967円

気になる合計金額は402,967円!

1ヶ月あたりに換算すると33,581円です。

年間で約40万円と聞くとちょっと高く感じますよね。

ただ、必ずしも40万円必要なわけじゃないので安心してください。

rina

各項目の計算方法など詳細について今から解説するので、さっそく見ていきましょう!

自動車税

自動車税

自動車税は毎年4月1日の時点で車の所有に対して課せられる税金で、自家用乗用車の場合は総排気量によって金額が変わります。

アバルト595は3種類のグレードがありますが、総排気量は全グレードで1368ccなので自動車税は30,500円となります。

自家用乗用車としては安い部類ですね。

総排気量 税額
1000cc以下 25,000円
1001cc~1500cc 30,500円
1501cc~2000cc 36,000円
2001cc~2500cc 43,500円
2501cc~3000cc 50,000円
3001cc~3500cc 57,000円
3501cc~4000cc 65,500円
4001cc~4500cc 75,500円
4501cc~6000cc 87,000円
6000cc以上 110,000円
rina

イタリア車だから高くなるとかターボ付きだから高くなることはありません!

車検代(法定費用、基本料金、整備代)

アバルト595の車検

車検代は法定費用、基本料金、整備代の3つを合計したものです。

アバルト595の車検代と各項目の金額は以下の通り。

項目 金額
法定費用 20,160円
基本料金 30,000円
整備代 10,000円
合計 40,160円

次に、各項目を詳しく解説したのでご覧ください。

法定費用の内訳

法定費用は自賠責保険料、自動車重量税、印紙代で構成されています。

全て車種別に定められているので、どこで車検を受けても金額が変わることはありません!

自賠責保険料は新車を購入すると初回車検までの3年分をまとめて払う必要があり金額は36,780円。

自動車重量税は車両重量によって課せられる税金で、こちらも新車購入時に3年分をまとめて払う必要があり、アバルト595は1,110kgなので22,500円。

印紙代は1200円です。

各項目を1年辺りに換算して合計した金額は20,160円。

アバルト595はコンパクトで車両重量が軽いため、法定費用は安く済みますね。

項目 金額
自賠責保険料 12,260円
自動車重量税 7,500円
印紙代 400円
合計 20,160円

基本料金

アバルト595の点検

基本料金は主にエンジンルーム、トランスミッション、足回りなど指定項目の点検費用で、お店ごとに異なります。

相場としては

  • 正規ディーラー:約60,000円
  • イタリア車に特化したショップ:約50,000円
  • 車検専門店:約30,000円

最も安心できるのは正規ディーラーですが、基本料金が高いデメリットがあります。

イタリア車や輸入車に詳しい専門ショップだとディーラーよりは安くなります。

コバックなどの車検専門だとプランにもよりますが約30,000円と格安の値段で受けられます。

ただ、アバルトに精通したメカニックが点検してくれるわけじゃないので心配ですよね、、、

故障頻度が多いアバルトですから、できれば正規ディーラーもしくは専門ショップで受けるのがおすすめ!

rina

安いからといって車検専門店で通すと、故障リスクがさらに高くなることを覚えておきましょう!

整備代(作業費や部品代など)

整備代は基本料金に含まれない作業費や点検の際に交換が必要となった部品代などが含まれます。

新車購入してから1回目の車検は交換するパーツが少ないので比較的安く済みますが、2回目からは高くなっていきます。

相場としては1万円~3万円ですが、走行距離や車両状態によって大きく変わるので、あくまで目安としてご覧ください。

rina

正規ディーラーだと車検専門店に比べて高くなりますが、アバルトに詳しいメカニックが純正部品で修理・交換をしてくれるので安心安全!

メリット・デメリットを考えたうえで、どこで受けるべきかを考えてくださいね。

任意保険料

自動車の任意保険

任意保険料は車種以外にも年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが、目安としてダイレクト型(通販型)で30~34歳の平均年間保険料を紹介します。

アバルト595だと保険料の相場は以下の通り!

  • 車両保険なし:年間保険料は約30,000円
  • 車両保険あり:年間保険料は約50,000円

アバルト595は車両価格が300万円を超えるプレミアムコンパクトカーなので、任意保険料は国産のコンパクトカーに比べるとやや高めです。

また、車両保険を付けるかどうかで年間保険料は約2万円の違いがあります。

車両保険はアバルト595を長く大事に所有したいならつけるのがベスト!

rina

万が一、盗難やイタズラの被害を受けても車両保険に入っていれば補償されるのでショックは少なくて済みますからね。

ガソリン代

ガソリン代

ガソリン代は年間走行距離10,000kmでハイオクをリッター150円と仮定して計算します。

使用燃料はレギュラーではなくハイオクなのでご注意を!

カタログ燃費はJC08モードで13.0km/Lですが、今回は実際の維持費に近づけるためにカタログ燃費の60%である7.8km/Lを実燃費とします。

  • 年間走行距離:10,000km
  • ハイオク:150円/L
  • 実燃費:7,8km/L

この条件で計算したところ1年間のガソリン代は192,308円で月々に換算すると16,025円!

燃費の良い国産ハッチバックに比べるとかなり高くなりますが、アバルト595は走りを楽しむホットハッチで遊び目的の車ですからね、、、

rina

燃費を気にするならベース車両のフィアット500がおすすめです。

メンテナンス代

アバルトのエンジンルーム

メンテナンス代は6ヶ月点検・法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な金額です。

特にアバルト595のようにデリケートなイタリア車は、定期的な整備が必要不可。

主な消耗品
  • エンジンオイル&フィルター
  • スパークプラグ
  • ワイパーゴム
  • ウォッシャー液
  • バッテリー
  • ブレーキパッド
  • タイヤ

エンジンオイルとオイルフィルターは毎年交換が必要で合わせて10,000円/年はかかります。

定期点検料を10,000円/年、消耗品代を10,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり約30,000円です。

バッテリー・タイヤ交換をした年は50,000円以上は用意しておきましょう。

クラッチ

また、アバルト595のトランスミッションはセミオートマとマニュアルの2種類がありますが、どちらも走行距離が10万km越えたぐらいでクラッチ交換が必要。

クラッチ交換の費用は部品代と作業工賃合わせて約100,000円となります。

rina

全ての消耗品をディーラーで交換すると高くなるので、ワイパーゴム・ウォッシャー液などは自分で交換して安くおさえてください。!

駐車場代

駐車場代は持ち家や実家住まいだと0円ですが、賃貸アパートやマンションなどに住んでいると毎月支払わなければなりません。

駐車場代は地域差が大きくて東京や大阪などの都市部では月額20,000円~50,000とかなり高額になります。

ただ、その他の地域では月額2,000円~10,000円が相場。

今回は都市部を除いた相場の平均となる月額5,000円=年間60,000円とします。

アバルト595の維持費を節約する5つの方法

イタリア車のアバルト595は車検代や消耗品代が国産車に比べると高いので、維持費も高くなります。

ホットハッチなので維持費を気にして乗る車ではありませんが、できるだけ安くおさえたいですよね?

というわけで、次は節約する方法を解説します!

アバルトの維持費を節約

低燃費走行を心がける

アバルト595のカタログ燃費は13.0km/Lで、Aセグメントのコンパクトカーとしては燃費が悪いです。

使用燃料もレギュラーより高いハイオクでなので維持費が気になるなら低燃費走行を心がけましょう。

  1. ゆっくりと発進して急加速をしない
  2. タイヤの空気圧を適切に保つ
  3. 車内に余計な荷物を置かない

この3つを心がけるだけで燃費がよくなります。

運転の楽しさを重視したアバルトにはエコモードがついていないので、ガソリン代を節約したいなら丁寧なアクセルワークをしてください。

安全運転になると事故も減って自動車保険の等級も上がって、いいこと尽くしですからね!

ガソリンが安くなるクレジットカードを使う

ガソリン価格が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドが発行しているクレジットカードで支払うと割引を受けることができます。

リッターあたり1~7円の値引きを受けられる他にも様々なメリットがあります。

  • 車検の割引サービス
  • ロードサービス
  • レンタカー優待
  • 旅行保険
  • 各レジャー施設の割引

もちろん、クレジットカードのポイントも付与されるので、1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!

rina

アバルト595は燃料タンク容量が35リットルなのでハイオクがリッター150円のときに満タンにすると5,250円となり、1回の給油で多くのポイントをもらえますよ!

任意保険の契約内容を見直す

車の維持費を安くしたいなら任意保険の契約内容を見直してください。

毎年、ほぼ同じ契約内容で更新してる方がほとんどですが、見直すことで簡単に安くすることができます。

ポイントは以下の通り!

  • 補償内容を見直す
  • 運転者を本人限定、家族限定にする
  • 複数の保険会社で見積もりを取る
  • 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
  • ネットから申し込み、更新手続きを行う

自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、1年に1回の更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。

特にディーラーなどを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えるのがおすすめ。

かつて通販型は事故対応が悪いというデメリットがありましたが、現在は多くの方が通販型を選んでいるように事故対応についても丁寧で代理店型とほとんど変わりませんからね。

販売台数の少ないイタリア車は保険会社によって金額が全く違うので、更新時期がきたら相見積もりを取ることをお忘れなく!

rina

見直しは保険の窓口「インズウェブ」のサイトで簡単にできます!


⇒保険内容を見直すならインズウェブ

車検はディーラーではなく専門店で受ける

車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、点検費用や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。

もちろんディーラーで受けるのが最も安心安全ですが、イタリア車に特化したショップで受けるのもおすすめです。

イタリア車の整備やカスタマイズに優れているショップの例

特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店や自分で運輸支局に持ち込んで車検を受けるユーザー車検のほうが安く済ませることができます。

    車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けましょう。

    アバルトイージーケア(メンテナンスプログラム)に加入する

    アバルトのメンテナンス

    メンテナンスや消耗品の交換はすべてディーラーにお任せしたいなら、アバルトイージーケア(メンテナンスプログラム)に加入しましょう。

    加入は有償ですが、法令で定められている12ヶ月点検と定期交換部品の費用が無料になるメリットがあります。

    契約期間は新車購入から3年ですが、4年目と5年目も対象となるアバルトイージーケアプラスという延長プログラムもあるので、長く乗り続ける方にとってはお得なのでぜひ加入してください。

    • アバルトイージーケア:115,500円
    • アバルトイージーケアプラス):80,300円

    その他も、タイヤのパンク・ボディの傷・ガラスの傷などを補償してくれるFCAプレミアム プラスなどの補償プログラムも用意されています。

    まとめ

    最後に維持費をおさらいしましょう。

    項目 金額
    自動車税 30,500円
    車検代 40,160円
    任意保険料 50,000円
    ガソリン代 192,308
    メンテナンス代 30,000円
    駐車場代 60,000円
    合計 402.967円

    アバルト595を維持するには年間で約40万円、月々で3万3千円が必要との結果になりました。

    このうち約半分をガソリン代が占めているので燃費の悪さがネックになりますね。

    ただ、年間走行距離を10,000kmと仮定して計算したので、5,000kmぐらいしか走らなければかなり安くなります。

    その他の費用については国産車よりも少し高いぐらいなのでイタリア車としては安く維持できる車種と言えるでしょう。

    ※アバルト595にはツーリズモ、コンペティツィオーネという上級グレードがありますが、維持費はベースグレードとほぼ同じです。

    車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、つい考えることから目を背けがちですが生活に関係することなので、この記事で紹介した節約術を参考にして節約できる部分は節約をしていきましょう。

    購入を検討している人は維持費をシミュレーションして無理なく維持できるかの判断をしてくださいね。