プジョーは独特のデザインが魅力のメーカーで日本でもコンパクトハッチバックの車種を中心に人気を集めています。
車両価格もドイツ車に比べると安いので購入を検討している方も多いのではないでしょうか?
ただ気になるのが購入後にかかる維持費ですよね。
そこで当記事ではプジョーの売れ筋車種であるプジョー・308を例として維持費の紹介と節約する方法について解説します!
208や3008などの他車種を検討している方も参考になるのでぜひ読み進めてくださいm(_ _)m
プジョーの年間・月々の維持費
プジョーの年間・月々の維持費を計算するためにプジョー・300のアリュールを例とします。
- 車種名:308
- グレード:アリュール
- 総排気量:1,199cc
- 燃費:18.1km/L
その他のプジョー車種を検討している場合も総排気量と燃費が少し違うぐらいで大きな差は無いので参考にしてください。
308の年間・月々に掛かる維持費を計算したところ1年間で約37万円、1ヶ月あたりで約3万円の維持費が必要との結果になりました。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 34,500円 | 2,875円 |
重量税 | 7,500円 | 625円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 45,000円 | 3,750円 |
ガソリン代 | 146,789円 | 12,232円 |
車検代 | 30,000円 | 2,500円 |
メンテナンス代 | 30,000円 | 2,500円 |
駐車場代 | 60,000円 | 5,000円 |
合計金額 | 366,830円 | 30,569円 |
308はディーゼルだと総排気量が1,598ccまたは1,997ccとなり自動車税が39,500円/年と高くなりますが、使用燃料がハイオクから軽油となり1リットルあたり30円安くなるのでトータルの維持費としてはほぼ変わりありません。
それぞれの項目について今から詳しく解説していきます!
[char no=”8″ char=”rina”] ミドルサイズSUVの3008やEセグメントセダンの508も総排気量は1.5L以上~2.0L未満なので自動車税は年間39,500円です。[/char]
プジョーの維持費の内訳
自動車税
自動車税は総排気量で決まりますが308はガソリンエンジンとディーゼルエンジンで総排気量が違うので自動車税に違いがあります。
ガソリンモデルは直列4気筒DOHC+ターボで総排気量は1,199ccなので自動車税は34,500円/年。
ディーゼルも同じ直列4気筒DOHC+ターボですが総排気量は1560ccまたは1,997ccなので自動車税は39,500円/年。
ディーゼルのほうが年間当たり5,500円高くなりますが使用燃料は軽油ですし燃費も良いので総合的に考えるとほぼ差はありません。
ただ208や308のGTi 270 by プジョースポールなどスポーツグレードだと直列4気筒+ターボのガソリンエンジンで総排気量が1,598ccになり自動車税とガソリン代ともに高くなるグレードもあります。
まあスポーツグレードを選択する人は、あまり維持費については気にしないかもしれませんけどね。
重量税
自動車重量税は車両購入時と車検のときに払う税金で車両重量によって金額が決まり、新車購入時に初回車検までの3年分をまとめて納付して、そのあとは車検のたびに2年分を納付します。
308の車両重量は1,340kgなので1年あたり7,500円になります。
また308のディーゼルモデルであるブルーHDiだとエコカー減税の対象となり車両購入時の翌年度は免税になります!
エコカー減税は2019年4月30日まで適用されますが、そのあとについては現時点では未定です。
- ガソリンモデル:7,500円/年=625円/月
- ディーゼル(ブルーHDi):2019年4月30日までは免税で0円
[char no=”8″ char=”rina”] プジョーのラインナップでエコカー減税対象となるのはクリーンディーゼルのブルーHDiモデルのみです!ダウンサイジングターボのガソリンエンジンは対象外なので注意してください。[/char]
自賠責保険料
自賠責保険は車の所有者に対して加入が義務付けられており強制保険とも呼ばれます。
自賠責保険も重量税と同じく車両購入時に初回車検までの3年分をまとめて払い、そのあとは車検のたびに2年分を払います。
308では1~3年目までは13,040円/年で月々あたり1,087円
4年目以降は13,920円で月々あたり1,160円になります。
[char no=”8″ char=”rina”] 自賠責保険は自家用の普通車なら一定の金額で定められているので車種によって変わりはありません!また外車でも国産車と同じです。[/char]
任意保険料
自動車保険の任意保険は年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが目安としてダイレクト型(通販型)で30~34歳の平均年間保険料を紹介します。
- 車両保険なし:年間保険料は約45,000円
- 車両保険あり:年間保険料は約65,500円
車両保険を付けるかどうかで年間保険料は約2万円の違いが出てきます。
ベンツ、アウディ、BMWなどドイツ車よりも車両価格が安いプジョーの任意保険料は国産メーカーの同クラス車種とほぼ同じです。
プジョーだからといって高くなることはありません。
[char no=”8″ char=”rina”] 車両保険はお金に余裕があれば付けておくと安心できます[/char]
ガソリン代
ガソリン代はハイオクをリッター160円・軽油を130円として年間10,000km走行と仮定して計算しました。
308のJC08モード・カタログ燃費はガソリンモデル・18.1km/L、ディーゼル:20.1km/Lですが実際の金額に近づけるためカタログ燃費の60%を実燃費とします。
- ガソリンモデルの実燃費:10.9km/L
- ディーゼルの実燃費:12.0km/L
以上の条件で計算した結果、年間のガソリン代はこのようになります。
- ガソリンモデル:146,789円/年=12,232円/月
- ディーゼル:107,438円/年=8,953円/月
燃費も良くて使用燃料が軽油になるディーゼルのほうがガソリン代はかなり安くなります。
年間の差額は約4万円ですから自動車税が5,000円高いことを考慮してもディーゼルのほうがお得ですね。
[char no=”8″ char=”rina”] プジョーを経済的に乗りたいならエコカー減税を受けられたりガソリン代が安くなるディーゼルがおすすめです[/char]
車検代
車検代は法定費用と呼ばれる重量税、自賠責保険料、印紙代の他に、ディーラーや車検業者が定めている検査料や代行手数料といった非法定費用の料金が掛かります。
非法定費用が車の点検に掛かる費用ですが、プジョーの正規ディーラーで受けた時の平均は約60,000円で、その他にもオイル交換やパーツ交換の料金が上乗せされます。
輸入車メーカーだと国産車メーカーに比べて約1.5倍ほど車検代は高くなると思ってください。
プジョーは輸入車メーカーとしては安いほうですがトヨタや日産に比べると、どうしても高くなります。
ただ非法定費用は車検を受ける場所や車の使用頻度によって大きく変わるので、事前に見積金額を提示してもらうと良いですね。
[char no=”8″ char=”rina”] 車検はディーラーで受けるのが安心安全ですが車検専門工場だと格安で受けられるので、車検を受けるときのお財布を相談して選ぶ場所を決めましょう。[/char]
メンテナンス代
メンテナンス代は6ヶ月点検、法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な料金です。
- エンジンオイル&フィルター
- ワイパーゴム
- ウォッシャー液
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ
毎年、交換する必要があるものはエンジンオイルとオイルフィルターで合わせて10,000円/年とします。
定期点検料を10,000円/年、消耗品代を10,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり30,000円程度は必要と考えてください。
バッテリーやタイヤ交換をした年は50,000円以上は必要になるでしょう。
各消耗品に関しても国産車に比べると、やや高くなります。
駐車場代
駐車場代は持ち家の方や実家住まいだと0円ですが、アパートやマンションなどにお住いの方は必要ですね。
駐車場代は地域差が大きく東京、大阪など都市部になると月額20,000円~50,000円することも珍しくありませんが、その他の地域では月額2,000円~10,000円以下となります。
当記事では都市部を除いた平均である月額5,000円とします。
プジョーの維持費を安くする方法
プジョーはフランス車なので車検代や消耗品代が高くなり国産車と比べると維持費は高くなります。
ただ維持費を安くする方法を知っておけば国産車と同じぐらいの金額で維持できるようになるので、その方法を紹介します!
ディーゼルモデルを選ぶ
プジョーのPureTechターボエンジンはインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2018の1.0~1.4L部門で4年連続の最優秀賞に選ばれるなど高い評価を受けていますが、維持費を考えるとディーゼルの1.6L BlueHDiエンジンがおすすめです!
画像Source:https://www.peugeot.co.jp/brand-and-technology/technology/efficiency.html
ガソリンエンジンよりも燃費が良いですし何よりも使用燃料が軽油というのが経済的です。
外車のガソリンエンジンはほとんどがハイオク仕様なのでガソリン代がネックになりますが、ディーゼルなら軽油となりレギュラーよりもリッターあたり20円も安く済みますからね。
[char no=”8″ char=”rina”] ディーゼル特有のガラガラ音が気にならなければ、ぜひディーゼルを選んでプジョーをお得に乗っちゃいましょう![/char]
[char no=”9″ char=”sakura”]私はプジョーのディーゼルに試乗したけど、ガラガラ音は停車しているとき以外は聞こえませんでした。[/char]
任意保険を見直す
Source:https://www.peugeot.co.jp/models/car-selector/308-gti.html
プジョーの維持費を安くするには任意保険を見直してみましょう。
- 補償内容を見直す
- 運転者を本人限定、家族限定にする
- 複数の保険会社で見積もりを取る
- 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
- ネットから申し込み、更新手続きを行う
自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、1年に1回の更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。
特にディーラーなどを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えることをおすすめします。
かつて通販型は事故対応が悪いというデメリットがありましたが、現在は多くの方が通販型を選んでいるように事故対応についても丁寧で代理店型とほとんど変わりませんからね。
プジョーを始めとするフランス車は保険会社によって金額差が発生しやすいので、更新時期がきたら見直すことを忘れないようにしましょう。
燃費の良い走行を心がける
308のカタログ燃費はガソリンモデルで18.1km/L、ディーゼルで20.1km/LとCセグメントのハッチバックとしては低燃費な部類ですが実燃費は11~12km/Lです。
また輸入車のガソリンエンジンは使用燃料がハイオクとなりレギュラーよりも1リットルあたり10円高くなるので、維持費が気になるなら燃費の良い走行を心がけることが重要です。
そこでガソリン代を節約するために燃費を良くする運転のポイントをまとめたので参考にしてください!
燃費を良くする運転方法10選
- ゆっくりと発進する
- 急加速はしない
- エコドライブモードで走行する
- エンジンブレーキを多用する
- タイヤの空気圧を適切に保つ
- 車内に余計な荷物を置かない
- 車間距離を適切に取る
- 渋滞や混雑を避ける
- エアコンのA/Cスイッチは暑い時だけONにする
- 短距離走行は控える
丁寧な運転を心がけることで燃費は良くなりガソリン代も安く済むようになります。
また安全運転にも繋がりますから事故も減って自動車保険の等級も上がり続けて良いこと尽くめです!
プジョーにはエコドライブモードや追従式オートクルーズコントロールなど燃費が良くなる機能が付いているので積極的に使用してください。
ガソリンが安くなるクレジットカードを使う
ガソリン代が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドと提携しているクレジットカードを利用することでガソリン代を更に割引することができます。
ガソリンスタンドを経営している石油会社が発行しているカードで支払うとリッターあたり1~7円の値引きを受けられる他に、エンジンオイル交換や車検の割引サービス、またクレジットカードのポイントも付いてきて様々なメリットを得ることができます。
カード所有者はロードサービス、レンタカー優待、旅行保険、各レジャー施設での割引などのサービスを受けることができますし、車を所有しているなら1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!
308は燃料タンク容量が52リットルなので満タンにすると約50リットルの給油量になります。
ハイオクがリッター160円とすると1回あたりの給油金額は8,000円になるのでカードを使って割引&ポイントをゲットして節約してください。
[char no=”9″ char=”sakura”]私はいつも現金で払ってるけど勿体ないのかな?[/char]
[char no=”8″ char=”rina”] ガソリンカードで払えばガソリン代が安くなるしポイントも付くからお得になるわよ!あとお釣りの用意もしなくていいし手間も省けてメリットだらけです![/char]
車検はディーラーではなく専門店で受ける
車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、検査料や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。
ディーラーで受けるのが最も安心安全ですが輸入車に特化したショップやフランス車のみを取り扱っている中古車販売店などで受けても良いでしょう。
特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店や自分で運輸支局に持ち込んで車検を受けるユーザー車検のほうが安く済ませることができます。
車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けるようにしましょう。
[char no=”8″ char=”rina”] プジョーを安く維持したいならディーラーの他に信頼できるショップを見つけておくと良いですよ![/char]
消耗品は自分で交換する
プジョーに長く乗っていると各部品やパーツが消耗して交換する必要が出てきます。
消耗品の交換をすべてディーラーに任せるのも良いですけど部品代+作業工賃で高くなりますし、部品代も純正パーツなので決して安くありません。
ワイパーゴム、バッテリー、ウィンドウウォッシャー液ならオートバックスなどカー用品店で買うのが圧倒的に安いですし、エンジンオイル・フィルター交換やタイヤ・ブレーキパッドに関して専門店に頼むと格安で行ってくれます。
近年はインターネットを通じてカーナビ、エアロパーツ、シートカバー、サマータイヤ・スタッドレスタイヤなどの販売から取付までサポートしてくれる店舗があり、車に関するメンテナンス・カスタマイズをディーラーではなく自分でお店を見つけて行う人が増えています。
また安く買えるネット通販で部品を購入して持ち込みOKの工場で取り付けてもらうのもオススメです。
特に輸入車は全てのメンテナンスや消耗品交換をディーラーに頼むと高くなりがちですからね。
メンテナンスプログラムに加入する
輸入車だし車検やメンテナンスは正規ディーラーで安心して受けたいときはプジョー・メンテナンスプログラムという必要な定期点検などを含んだお得なパッケージプランに加入しましょう。
メンテナンスプログラムは4つのプランがあります。
- シンプル
- ライト
- ベーシック
- ロングラン・ロングラン2
このうちシンプルは12ヶ月点検のみで、ライトは12ヶ月点検とエンジンオイル&フィルター交換のみが含まれたパッケージなので、おすすめできません。
プジョーを新車購入するならワイパーブレード・エアフィルター・スパークプラグ・ブレーキフルードなど主要な定期交換部品とメンテナンスがセットになっているベーシックを選択してください!
分かりやすく言うとベーシックは新車購入から3年間までのメンテナンスパッケージで加入金額は車種により90,000円~108,000円で設定されています。
初めての輸入車や正規ディーラーにお任せしたいときは新車購入時に加入することでお得にプジョーを維持できるようになります。
ロングラン・ロングラン2は3年目以降のメンテナンスパッケージで最大7年目までを対象期間にすることができます。
有償となりますが7年まで延長できるのは嬉しいですよね。
[char no=”9″ char=”sakura”]外車ディーラーって行くだけで楽しいしディーラーにお任せしちゃおうかな![/char]
[char no=”8″ char=”rina”] 車を点検に出すときニューモデルを見れたり代車で違うプジョーの車種に乗れるのは楽しいからね(笑)[/char]
まとめ
プジョーの維持費は1年間で約37万円、1ヶ月で約3万円は必要ですが、節約ポイントで紹介したように任意保険の見直し・ガソリン代はガソリンカードで支払う・車検を専門店で受けることで維持費を安くすることができます。
車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、つい考えることから目を背けがちですが生活に関係することなのでしっかりと節約できる部分は節約をしていきましょう。
プジョーの購入を検討している人は維持費をシミュレーションして無理なく維持できるかの判断、また維持費で悩んでいる方は紹介した節約術を参考にしてみてください!