お洒落なデザインと官能的な走りが魅力のマセラティですが、欲しいと思っても維持費が心配ですよね。
そこで今回はマセラティの購入を検討しているけど維持費が高くなりそうで不安なあなたに向けて、最も人気のあるギブリを例にして必要となる維持費を計算しました!
グラントゥーリズモ、クアトロポルテ、レヴァンテなどギブリ以外の車種を検討している方も参考になるので、ぜひ気になる方はご覧ください!
マセラティの年間・月々の維持費はどれぐらい?
マセラティを購入した後にかかる年間・月々の維持費を計算するために人気車種のギブリを例にして解説します。
※その他、車種を検討している場合でも総排気量と燃費が少し違うぐらいで、ほぼ同じ維持費になります。
- 車種名:ギブリ
- グレード:グランスポーツ
- 総排気量:2979cc
- 燃費:9.0km/L
ギブリの維持費を計算したところ1年間で約52万円、1ヶ月で約4万円の維持費が必要との結果になりました。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 51,000円 | 4,250円 |
重量税 | 7,500円 | 625円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 90,000円 | 7,500円 |
ガソリン代 | 238,096円 | 19,841円 |
車検代 | 60,000円 | 5,000円 |
メンテナンス | 60,000円 | 5,000円 |
合計金額 | 519,636円 | 43,303円 |
最も高いのはガソリン代ですが、ディーゼルのモデルを選ぶことで半額以下にできます!
このあたりの詳しいことも含めて今から、それぞれの項目について解説するので、さっそく見ていきましょう!
自動車税
自動車税は総排気量で決まるのでイタリア車のマセラティだからといって国産車より高くなることはありません(笑)
ギブリは2979ccなので自動車税は51,00円/年です。
※クアトロポルテまたはレヴァンテのグランスポーツなど上級グレードのエンジンは3799cc、グラントゥーリズモは4691ccなど車種やグレードによって違いがあり金額も異なります。
- 2501cc~3000cc:51,000円
- 3001cc~3500cc:58,000円
- 3501cc~4000cc:67,500円
- 4001cc~4500cc:76,500円
- 4501cc~6000cc:88,000円
グラントゥーリズモのV型8気筒4691ccのエンジンは、自動車税が88,000円もします、、、まあ新車で2000万円するグラントゥーリズモを買える人にとってはあまり気にならないかもしれませんが、、、
重量税
自動車重量税は車両購入時と車検のときに払う税金で車両重量によって金額が決まり、新車購入時に初回車検までの3年分をまとめて納付して、そのあとは車検のたびに2年分を納付します。
- ~1t:15,000円
- ~1.5t:22,500円
- ~2.0t:30,000円
- ~2.5t:37,500円
ギブリの車両重量は1,980kgなので1年あたり10,000円です。
ただ駆動方式がFRではなく4WDになると2,030kgと重くなるので、1年あたり12,500円と高くなります、、、
その他、クアトロポルテとレヴァンテも車両重量は2t以上なので、1年あたり12,500円です!
まあ重量税は購入時と車検時にまとめ払うので気にしなくてもいいかもしれませんけどね。
重量税は燃費がいいエコカー減税の対象車種だと免税にできますが、現行のマセラティだと全ての車種で対象外です
自賠責保険料
自賠責保険は車の所有者に対して加入が義務付けられており強制保険とも呼ばれます。
自賠責保険も重量税と同じく車両購入時に初回車検までの3年分をまとめて払い、そのあとは車検のたびに2年分を払います。
ギブリだと1~3年目までは13,040円/年で月々あたりに換算すると1,087円
4年目以降は13,920円で月々あたり1,160円になります。
自賠責保険は自家用の普通車なら一定の金額で定められているので車種によって変わりはありません!また外車でも国産車と同じです。
任意保険料
自動車保険の任意保険料は車種以外にも年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが、今回はダイレクト型(通販型)で30歳以上の方が一般的な契約条件を結んだときの平均年間保険料を紹介します。
- 年齢:30歳以上補償
- 対象:本人限定
- 免許:ゴールド
- 等級:20等級
- 対人賠償金額:無制限
- 対物賠償金額:無制限
- 弁護士費用特約:あり
ギブリの場合、保険料の目安は以下の通り!
- 車両保険なし:年間保険料は約90,000円
- 車両保険あり:年間保険料は約180,000円
ギブリは新車で約1000万円する高級車なので車両保険を付けると、保険料はかなり高くなることを覚えておきましょう。
またダイレクト型だと会社によってマセラティは対象外で契約を断られることもあります、、、
お金に余裕があるならディーラー経由の代理店型の自動車保険に入るのがベストです。
ガソリン代
ギブリはガソリンエンジン(使用燃料はハイオク)とディーゼルエンジン(使用燃料は軽油)がラインナップされています。
ドライブフィーリングだけじゃなくて燃費も違うので、ガソリン代も大きく異なります。
というわけで、それぞれ詳しく計算したので見ていきましょう!
ガソリンエンジン(使用燃料はハイオク)のモデル
ギブリのV型6気筒ツインターボエンジンの使用燃料はハイオクで、ディーゼルモデルのV型6気筒ターボの使用燃料は軽油です。
ガソリン代はハイオクをリッター150円・軽油を120円として年間10,000km走行と仮定して計算しました。
まずはガソリンエンジンについて見ていきましょう!
ギブリの欧州複合モードによるカタログ燃費9.0km/Lですが、よりリアルな維持費を計算するためにカタログ燃費の70%となる6.3km/Lを実燃費として計算します。
- ハイオク:150円/L
- 実燃費:6.3km/L
- 走行距離:10,000km/L
以上の条件で計算した結果、年間のガソリン代は238,096円となりました!これを1ヶ月あたりに換算すると19,841円です。
約2万円が毎月のガソリン代に消えていくと考えると高いですが、マセラティのスポーツセダンなので燃費が悪いのは仕方ありません。
ディーゼルエンジン(使用燃料は軽油)のモデル
では、燃費が良くなり燃料代も安いディーゼルについて見ていきましょう。
欧州複合モードによるカタログ燃費17.0km/Lですが、先ほどと同じように70%の11.9km/Lを実燃費にします。
- 軽油:120円/L
- 実燃費:11.9km/L
- 走行距離:10,000km/L
カタログ燃費は18.0km/Lですが実燃費を60%の10.8km/Lとして計算した結果、ガソリン代は111,111円/年=9,259円/月になりました。
以上の条件で計算した結果、年間のガソリン代は100,840、1ヶ月あたりに換算すると8,403円。
なんとガソリンエンジンに比べて半額以下になることが分かりました!
マセラティが欲しいけどガソリン代をできるだけ安くしたい方は、ディーゼルがおすすめ!
ディーゼルでもエンジン音・エキゾースト音には拘って開発されているので、ぜひ一度試乗して体感してください!
車検代
車検代は法定費用と呼ばれる重量税、自賠責保険料、印紙代の他に、ディーラーや車検業者が定めている検査料や代行手数料といった非法定費用の料金が掛かります。
非法定費用が車の点検に掛かる費用ですが、マセラティの正規ディーラーで受けた時の平均は約120,000円で、その他にもオイル交換やパーツ交換の料金が上乗せされます。
高級車ブランドのマセラティだと国産車に比べて約2倍は車検代は高くなるのでトータルで20万~30万円はかかると思ってください。
非法定費用は車検を受ける場所によって大きく変わるので、できるだけ安くしたいなら正規ディーラー以外にも車検専門工場や輸入車専門の自動車整備店など複数の業者に見積を提示してもらうのもあり。
ただ安心安全に長く乗りたいならディーラーで車検を通すのが一番!デリケートで壊れやすいマセラティのことを熟知したメカニックが的確なメンテナンスを行ってくれますからね。
メンテナンス代
メンテナンス代は6ヶ月点検、法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な料金です。
- エンジンオイル&フィルター
- ワイパーゴム
- ウォッシャー液
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ
毎年、交換する必要があるものはエンジンオイルとオイルフィルターで合わせて20,000円/年とします。
定期点検料を20,000円/年、消耗品代を20,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり60,000円程度は必要と考えてください。
タイヤやブレーキパッドを交換する年は100,000円以上は必要です。
各消耗品を全てディーラーで交換すると高くなるので、ワイパーゴム・ウォッシャー液・バッテリーなどは自分で交換して安くおさえましょう!
またエンジンやトランスミッションなどが壊れると多額の修理費用がかかるので、マセラティに乗るなら修理費用をすぐ払えるようにお金の管理をすることも忘れないで下さい。
マセラティの維持費を安くする方法
マセラティは一般的な普通車の2~3倍は維持費が掛かります。
ただ維持費を安くする方法を知っておけば、ある程度の出費を抑えることができるので、お金に余裕のない方は今から紹介することを参考にしてください!
任意保険を見直す
マセラティの維持費を安くするには加入する任意保険についてしっかりと考えましょう。
新車を購入するときや更新時期に今までの条件を見直すとかなり安くすることができますからね!
- 補償内容を見直す
- 運転者を本人限定、家族限定にする
- 複数の保険会社で見積もりを取る
- 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
- ネットから申し込み、更新手続きを行う
自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、1年に1回の更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。
特にディーラーなどを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えることをおすすめします。
かつて通販型は事故対応が悪いというデメリットがありましたが、現在は多くの方が通販型を選んでいるように事故対応についても丁寧で代理店型とほとんど変わりませんからね。
ただ先ほども解説したように保険会社によってはマセラティの自動車保険加入を断られたり、車両保険を付帯できなかったりすることを覚えておきましょう。
複数の大手代理店型を回って相見積もりを取るのが最もベストかもしれません。
燃費の良い走行を心がける
ギブリのカタログ燃費は9.0km/Lなので、はっきり言って燃費が悪い車です。
さらに使用燃料はレギュラーよりも1リットルあたり10円高いハイオクなので、毎月のガソリン代はかなり高くなります。
そこでガソリン代を節約するために燃費を良くする運転のポイントをまとめたので参考にしてください!
燃費を良くする運転方法10選
- ゆっくりと発進する
- 急加速はしない
- エコドライブモードで走行する
- エンジンブレーキを多用する
- タイヤの空気圧を適切に保つ
- 車内に余計な荷物を置かない
- 車間距離を適切に取る
- 渋滞や混雑を避ける
- エアコンのA/Cスイッチは暑い時だけONにする
- 短距離走行は控える
このように丁寧な運転を心がけることで燃費は良くなりガソリン代も安く済むようになります。
また安全運転にも繋がりますから事故も減って自動車保険の等級も上がり続けて良いこと尽くめです!
ただマセラティを購入できる財力を持ってる人はガソリン代なんか気にしないかもしれませんね(笑)
ガソリンが安くなるクレジットカードを使う
ガソリン代が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドと提携しているクレジットカードを利用することで更に割引することができます。
ガソリンスタンドを経営している石油会社が発行しているカードで支払うとリッターあたり1~7円の値引きを受けられる他に、エンジンオイル交換や車検の割引サービス、またクレジットカードのポイントも付いてきて様々なメリットを得ることができます。
カード所有者はロードサービス、レンタカー優待、旅行保険、各レジャー施設での割引などのサービスを受けることができますし、車を所有しているなら1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!
ギブリは燃料タンク容量が80リットルなのでハイオクがリッター150円のときに満タンにすると約12,500円となり、1回の給油で多くのポイントをゲットできます。
私はいつも現金で払ってるけど勿体ないのかな?
ガソリンカードで払えばガソリン代が安くなるしポイントも付くからお得になるわよ!あとお釣りの用意もしなくていいし手間も省けてメリットだらけなのよ!
車検はディーラーではなく専門店で受ける
車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、検査料や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。
ディーラーで受けるのが最も安心安全ですが、あなたがお住いの地域のマセラティに特化したショップで受けても良いでしょう。
マセラティを安く維持したいならディーラーの他に、信頼できるショップを見つけておくと良いですよ!
- 東京:マイクロ・デポ
- 東京:マリオットマーキーズ
- 横浜:ミラコーレ
消耗品は自分で交換する
車に長く乗っていると各部品やパーツが消耗して交換する必要が出てきます。
消耗品の交換をすべてディーラーに任せるのも良いですけど部品代+作業工賃で高くなりますし、部品代も純正パーツなので決して安くありません。
ワイパーゴム、バッテリー、ウォッシャー液など、わざわざ純正品を使う必要がないものは、オートバックスやイエローハットなどカー用品店で買うのが圧倒的に安いです。
マセラティに適合するパーツなんかカー用品店に売ってるの?って思うかもしれませんが、ドイツの部品メーカーBOSCH(ボッシュ)からマセラティにも合うパーツが数多く販売されています。
ディーゼルモデルを選ぶ
ギブリ・クアトロポルテ・レヴァンテの購入を検討している場合、ガソリンエンジンじゃなくてディーゼルエンジンを選ぶことでガソリン代をかなり安くすることができます。
ディーゼルは使用燃料が軽油なのでハイオクに比べてリッターあたり約30円安くて低燃費ですからね。
さきほども紹介しましたがハイオクをリッター150円、軽油をリッター120円として年間10,000km走行したときにかかるガソリン代は以下の通り!
- ガソリンエンジン:238,096/年=19,841円/月
- ディーゼルエンジン:111,111円/年=9,259円/月
年間で約12万円、月々で約1万円もディーゼルのほうが安いので維持費をおさえたいならディーゼル一択!
エンジンのガラガラ音やエキゾースト音が気になる方は、こちらの動画を見てディーゼルの音を確認してください。
ガソリンエンジンの甲高くてスパルタンなサウンドに比べると物足りなさはありますが、十分に楽しめるサウンドですよね。
マセラティメンテナンスプログラムに加入する
車検やメンテナンスは正規ディーラーで安心して受けたいときはマセラティメンテナンスプログラムに加入しましょう。
新車登録から3年間までの定期メンテナンスや法定12ヶ月点検をお得に受けることができます。
専用のテスターや故障診断ツールを用いることで適切な車両整備を行ってくれるので、故障が多いマセラティに乗るなら必須!
また6つの消耗品をメーカー指定の適切なサイクルで交換してくれるのも大きなメリット。
- 園児の居る
- オイルフィルター
- ブレーキフルード
- エアクリーナーエレメント
- ポーレンフィルター
- スパークプラグ
まとめ
最後にもう一度、維持費をおさらいしましょう!
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 51,000円 | 4,250円 |
重量税 | 7,500円 | 625円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 90,000円 | 7,500円 |
ガソリン代 | 238,096円 | 19,841円 |
車検代 | 60,000円 | 5,000円 |
メンテナンス | 60,000円 | 5,000円 |
合計金額 | 519,636円 | 43,303円 |
人気車種ギブリの維持費は1年間で約52万円、1ヶ月で約4万円が必要なことが分かりました。
※1年間の走行距離は1万kmと仮定
その内訳で最も大きいのはガソリン代なので節約したいなら、使用燃料が軽油になり低燃費のディーゼルモデルを検討してください。
また車検代やメンテナンス代も一般的な乗用車に比べると2倍は掛かるので、新車購入時にお得なメンテナンスパックに入るのがおすすめ!
車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、つい考えることから目を背けがちですが生活に関係することなので、この記事で紹介した節約術を参考にして節約できる部分は節約をしていきましょう。