ホンダのヴェゼル

ホンダのヴェゼルは2013年12月に発売されたコンパクトSUVです。

ハイブリッドシステムに7速デュアルクラッチを組み合わせることで燃費と運転する楽しさを両立させた車で、2014年~2016年の3年間はSUV部門で国内販売台数1位を獲得しています。

2017年はトヨタのC-HRに1位の座を奪われましたが、好調な販売台数をキープしておりヴェゼルの購入を検討している人は多いですね。

そこで当記事ではホンダ・ヴェゼルを購入してから必要になる維持費と節約するポイントについてまとめました。

月々あたりと年間に分けて分かりやすく解説していくので、ヴェゼルの購入を検討している方は参考にしてください。

ハイブリッドとガソリンエンジンに分けて紹介していくので、どちらを買うかで悩んでいる人は維持費の面でも比較してみましょう!

ホンダ・ヴェゼルの年間・月々の維持費

ハイブリッド車

ヴェゼル(ハイブリッド)の年間・月々に掛かる維持費を計算した結果、1年で約27万円1ヶ月で約2万2千円が維持費として必要という結果になりました。

項目 年間 月々
自動車税 34,500円 2,875円
重量税 1,800円 150円
自賠責保険料 13,040円 1,087円
任意保険料 35,000円 2,917円
ガソリン代 80,247円 6,687円
車検代 19,000円 1,583円
メンテナンス代 25,000円 2,083円
駐車場代 60,000円 5,000円
合計金額 268,587円 22,382円

ハイブリッドだと重量税はエコカー減税が適用されるので2019年4月30日までは免税で1,800円。

自動車税もエコカー減税により新車登録翌年度分は75%減税されるので9,000円になります。

ただ自動車税の減税は新車登録翌年度分の1回限りです!

ガソリン車

ヴェゼル(ガソリン車)の年間・月々に掛かる維持費を計算した結果、1年で約30万円1ヶ月で約2万5千円が維持費として必要という結果になりました。

項目 年間 月々
自動車税 34,500円 2,875円
重量税 7,500円 625円
自賠責保険料 13,040円 1,087円
任意保険料 35,000円 2,917円
ガソリン代 102,362円 8,530円
車検代 19,000円 1,583円
メンテナンス代 25,000円 2,083円
駐車場代 60,000円 5,000円
合計金額 296,400円 24,700円

ガソリン車はエコカー減税の対象外なので自動車税、重量税の減税はありません。

ハイブリッドよりも年間維持費は27,813円高くなります。

ホンダ・ヴェゼルの維持費の内訳

自動車税

自動車税はエンジンの総排気量で決まります。

ヴェゼルはハイブリッドとガソリン車ともに直列4気筒DOHCエンジンで総排気量は1,496ccなので自動車税は34,500円/年です。

ハイブリッドに関してはエコカー減税が適用されるので新車登録の翌年度分は50%~75%の軽減を受けることができ、自動車税は17,250円/年~25,875円/年になります。

軽減率はグレードによって異なりJC08モードの燃費が27.0km/Lのハイブリッド・ホンダセンシングは75%、その他のハイブリッドX・Z・RSは50%です。

維持費を考えるとベースグレードがおすすめですが、X以上のグレードになるとアルミホイール、本革巻きステアリングホイール、サイドカーテンエアバッグ、フォグランプなどの装備が付きます。

重量税

自動車重量税は車両購入時と車検のときに払う税金で車両重量によって金額が決まり、新車購入時に初回車検までの3年分をまとめて納付して、そのあとは車検のたびに2年分を納付します。

ヴェゼルの車両重量1,180~1390kgなので1年あたり7,500円になります。

重量税も自動車税と同じく低燃費で地球環境に優しいハイブリッドはエコカー減税が適用され75%減税されて1,800円になります。

エコカー減税は2019年4月30日まで適用されますが、そのあとについては現時点では未定です。

  • ハイブリッド:2019年4月30日までは免税で1,800円
  • ターボ:7,500円/年=625円/月

自賠責保険料

自賠責保険は車の所有者に対して加入が義務付けられており強制保険とも呼ばれます。

自賠責保険も重量税と同じく車両購入時に初回車検までの3年分をまとめて払い、そのあとは車検のたびに2年分を払います。

車両購入時に払う金額は3年分の39,120円。

4年目以降は13,920円で月々あたり1,160円になります。

ハイブリッドとガソリン車の自賠責保険料は同じです。

任意保険料

自動車保険の任意保険は年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが目安としてダイレクト型(通販型)の平均年間保険料を紹介します。

[su_box title=”契約条件と保険料の例” box_color=”#008FDE”]

  • 年齢:30歳
  • 等級:18等級
  • 免許:ゴールド
  • 運転者:本人または家族のみ
  • 対人・対物賠償金額:無制限
  • 弁護士費用特約:あり

以上の条件でダイレクト型自動車保険会社へ見積もりをしたときの金額はこちらです。

  • 車両保険なし:約35,000円
  • 車両保険あり:約55,000円

[/su_box]

ヴェゼルに車両保険を付けると年間保険料は約2万円高くなります。

車両保険金額を高く設定するほど年間保険料も比例して高くなることを覚えておきましょう。

車両保険は当て逃げ、盗難、単独事故などを補償するものなので、あなたの車の使い方や保管場所に応じて付けるかを決めて下さい。

ハイブリッドとガソリン車の違いで任意保険料はほとんど変わりません。

ガソリン代

ガソリン代は年間走行距離を10,000km、ガソリン価格はリッター130円として計算。

新型ヴェゼルのJC08モード・カタログ燃費はハイブリッド:27.0km/l、ガソリン車:21.2km/lですが実際の金額に近づけるためカタログ燃費の60%を実燃費とします。

[su_box title=”ヴェゼルの実燃費” box_color=”#008FDE”]

  • ハイブリッド:27.0×0.6=16.2km/l
  • ガソリン車:21.2×0.6=12.7km/l

[/su_box]

以上の条件で計算した結果、年間のガソリン代はこのようになります。

  • ハイブリッド:80,247円/年=6,687円/月
  • ガソリン車:102,362円/年=8,530円/月

1年間で10,000km走行した場合、ハイブリッドのほうが約2万円ガソリン代が安くなります。

ヴェゼルはガソリン車でも低燃費なので、その他の車種ほどハイブリッドがお得というわけではないことが分かりますね。

売れ筋グレードのX(FF駆動)の新車価格はガソリン車で2,095,000円、ハイブリッドで2,469,000円となっており、価格差は370,400円もあります。

単純計算で車両価格の元をとるには17年以上も乗り続ける必要があります( ノД`)シクシク…

ただハイブリッドはCVTではなく7速デュアルクラッチなのでスポーティーでキビキビした走りを楽しめたり、エコカー減税や下取り額が高いというメリットがあるので、ヴェゼルのハイブリッドとガソリン車の割合は65:35でハイブリッドのほうが多く売れています。

車検代

車検代は法定費用と呼ばれる重量税、自賠責保険料、印紙代の他に、ディーラーや車検業者が定めている検査料や代行手数料といった非法定費用の料金が掛かります。

非法定費用が車の点検に掛かる費用ですが、ディーラーで受けた時のヴェゼルの平均は約38,000円で、その他にもオイル交換やパーツ交換の料金が上乗せされます。

非法定費用は車検を受ける場所や車の使用頻度によって大きく変わるので事前に見積金額を提示してもらうと良いですね。

ハイブリッドの方が駆動用バッテリー、走行用モーターなど部品が多いため点検代が高くなると言われていますが、ハイブリッドカーが普及した今はガソリン車とほとんど変わりません。

ハイブリッドだからといって点検料を高くしていたらユーザーがハイブリッドを選ばなくなりますからね!

メンテナンス代

メンテナンス代は6ヶ月点検、法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な料金です。

  • エンジンオイル&フィルター
  • ワイパーゴム
  • ウォッシャー液
  • バッテリー
  • ブレーキパッド
  • タイヤ

毎年、交換する必要があるものはエンジンオイルとオイルフィルターで合わせて10,000円/年です。

定期点検料を10,000円/年、消耗品代を5,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり25,000円程度は必要と考えてください。

バッテリーやタイヤ交換をした年は50,000円以上は必要になるでしょう。

ハイブリッドのモーター駆動用バッテリー

ヴェゼルのハイブリッドで気になるのがモーター駆動用バッテリーの寿命や交換費用ですが、新車購入時から5年間または走行距離100,000kmまでの保証が付いているので初期不良が発生しても無償で新品に交換してくれます。

10年または15~20万kmまでは劣化することはありませんから寿命が来て交換することケースは稀です。

駆動用バッテリーの寿命が来る前にヴェゼルを買い替える人がほとんどなので交換費用等を考える必要はありません。

駐車場代

駐車場代は持ち家の方や実家住まいだと0円ですが、アパートやマンションなどにお住いの方は必要ですね。

駐車場代は地域差が大きく東京、大阪など都市部になると月額20,000円~50,000円することも珍しくありませんが、その他の地域では月額2,000円~10,000円以下となります。

当記事では都市部を除いた平均である月額5,000円とします。

ヴェゼルの維持費を安くする方法

任意保険を見直す

ホンダのヴェゼル

Source:https://www.honda.co.jp/VEZEL/

ホンダ・新型ヴェゼルの維持費を安くするには任意保険を見直してみましょう。

  • 補償内容を見直す
  • 運転者を本人限定、家族限定にする
  • 複数の保険会社で見積もりを取る
  • 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
  • ネットから申し込み、更新手続きを行う

ヴェゼルは特別に保険料が高い車種ではありませんが自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、1年に1回の更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。

特にホンダのディーラーなどを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えることをおすすめします。

かつて通販型は事故対応が悪いというデメリットがありましたが、現在は多くの方が通販型を選んでいるように事故対応についても丁寧で代理店型とほとんど変わりませんからね。

燃費の良い走行を心がける

ヴェゼルのカタログ燃費はハイブリッド:27.0km/l、ガソリン車:21.2km/lでSUVとしては低燃費ですが実燃費はどうしても悪くなります。

ガソリン代を節約するためにも燃費の良い走行を心がけてください。

燃費を良くする運転方法12選

  1. ゆっくりと発進する
  2. 急加速はしない
  3. アイドリングストップを使う
  4. エコドライブモードで走行する
  5. エンジンブレーキを多用する
  6. タイヤの空気圧を適切に保つ
  7. 車内に余計な荷物を置かない
  8. ブレーキは早めに掛ける
  9. 車間距離を適切に取る
  10. 渋滞や混雑を避ける
  11. エアコンのA/Cスイッチは暑い時だけONにする
  12. 短距離走行は控える

丁寧な運転を心がけることで燃費は良くなりガソリン代も安く済むようになります。

また安全運転にも繋がりますから事故も減って自動車保険の等級も上がり続けて良いこと尽くめです!

ヴェゼルはエコモード、ノーマルモード、スポーツモードと3つのモードがあるので、燃費を良くしたいならエコモードを使うようにしましょう。

加速性能は悪くなりますが安全運転に繋がり一石二鳥です。

その他にも低燃費運転をサポートするホンダの独自システムを活用してください。

https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/performance/ecology/

ガソリンが安くなるクレジットカードを使う

ガソリンスタンドで給油

ガソリン代が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドと提携しているクレジットカードを利用することでガソリン代を更に割引することができます。

ガソリンスタンドを経営している石油会社が発行しているカードで支払うとリッターあたり1~7円の値引きを受けられる他に、エンジンオイル交換や車検の割引サービス、またクレジットカードのポイントも付いてきて様々なメリットを得ることができます。

カード所有者はロードサービス、レンタカー優待、旅行保険、各レジャー施設での割引などのサービスを受けることができますし、車を所有しているなら1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!

ヴェゼルのハイブリッドは燃料タンク容量が43リットルで、リッター130円として満タンに給油すると約5,200円になります。

カードを使って割引&ポイントをゲットすることで5,000円以下に抑えることができます。

車検はディーラーではなく専門店で受ける

車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、検査料や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。

ディーラーで受けるのが最も安心安全ですが、ホンダのヴェゼルですから信頼性は高く車検専門で受けても問題はありません。

特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店や自分で運輸支局に持ち込んで車検を受けるユーザー車検のほうが安く済ませることができます。

[su_box title=”車検基本料の相場” box_color=”#70D9CF”]

  • ディーラー車検:約38,000円
  • 専門店:約20,000円

[/su_box]

車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けるようにしましょう。

消耗品は自分で交換する

ヴェゼルに長く乗っていると各部品やパーツが消耗して交換する必要が出てきます。

消耗品の交換をすべてディーラーに任せるのも良いですけど部品代+作業工賃で高くなりますし、部品代も純正パーツなので決して安くありません。

ワイパーゴム、バッテリー、ウィンドウウォッシャー液ならオートバックスなどカー用品店で買うのが圧倒的に安いですし、エンジンオイル・フィルター交換やタイヤ・ブレーキパッドに関して専門店に頼むと格安で行ってくれます。

車の消耗品

近年はインターネットを通じてカーナビ、エアコンフィルター、シートカバー、サマータイヤ・スタッドレスタイヤなどの販売から取付までサポートしてくれる店舗があり、車に関するメンテナンス・カスタマイズをディーラーではなく自分でお店を見つけて行う人が増えています。

特にエアロパーツは安く買えるネット通販で部品を購入して持ち込みOKの工場で取り付けてもらうのがオススメです。

ホンダが提供しているメンテナンスパックに入る

安い車検専門店を探すのが面倒、消耗品はディーラーで純正パーツと交換して欲しい人はホンダが提供しているメンテナンスパックに加入しましょう。

初回車検~2回目車検までのパックなどが用意されており、あなたの希望に合わせた選ぶことができます。

  • エンジンオイル交換
  • オイルフィルター交換
  • ワイパーラバー交換
  • タイヤローテーション
  • ブレーキクリーニング
  • ホイールバランス調整
  • 6ヶ月ごとにヴェゼルオリジナル点検
  • 12ヶ月ごとに法定12ヶ月点検

料金も割引がされており安心安全に乗り続けたい方はおすすめ!

また下取りのときにはディーラー整備車両として認められ下取り額をアップさせることもできます。

まとめ

ヴェゼルの維持費は1年間で約27万円1ヶ月で約2万2千円は必要ですが、節約ポイントで紹介したように任意保険の見直し・ガソリン代はガソリンカードで支払う・車検を専門2店で受けることで維持費を安くすることができます。

車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、つい考えることから目を背けがちですが生活に関係することなのでしっかりと節約できる部分は節約をしていきましょう!

ヴェゼルは安心安全に乗れるホンダ車で、カッコいいエクステリアに高級感のあるインテリアを兼ね備えた完成度の高い車です。

購入を検討している人は維持費をシミュレーションして無理なく維持できるかの判断、また維持費で悩んでいる方は紹介した節約術を参考にしてみてください!