ヴェルファイアを買うのに必要な年収

トヨタのミニバン「ヴェルファイア」は威圧感のあるデザインと高級感のあるインテリアが魅力の人気車種です。

若者の間ではモテる車、家族持ちからはファミリーカーとして人気があり購入を考えている人も多いですが、ヴェルファイアは新車価格で300万円を超える高級車なので経済的な理由で悩む人が多いです。

車を購入するときにはローンを使うのが一般的ですから手元に300万円が無くても買うことはできますが、毎月の支払いや維持費の問題がありますね。

そこで当記事ではヴェルファイアを購入する前に知っておきたいグレードやパワートレインの選び方、そして目安となる必要な年収や維持費についてまとめていきます!

ヴェルファイアの購入層は30~50代が中心

ヴェルファイア

ヴェルファイアは支払総額で400万円を超える高級車なので購入層は30~50代の経済的に余裕のある人が中心です。

20代の若者で400万円を超える車を買うのは現実的には難しいですからね。

20代でもヴェルファイアに乗ってる人はいますが、ほとんどは中古車で購入しているので、お金に余裕がないけどヴェルファイアが欲しい人は中古車を検討してください!

30~40代の方にとっては高級感や迫力のあるデザインと両側スライドドアでファミリーカーとしても使えることが評価されています。

50代以上の方からはエグゼクティブラウンジが持つ特別感、高級セダンよりも広々としてくつろげる空間、乗り降りのしやすさなどが評価されています。

ヴェルファイアの新車価格は350万円から

ヴェルファイアの7人乗りシート
Source:https://toyota.jp/vellfire/interior

ヴェルファイアで人気の2列目が独立したキャプテンシート仕様7人乗りになるグレードの価格をまとめました。

駆動方式はすべてFFです。

  • 2.5X:3,541,000円
  • 2.5Z:3,735,720円
  • 2.5ZAエディション:3,905,280円
  • 2.5V:4,185,000円
  • 2.5ZGエディション:4,362,120円
  • 3.5ZG:5,140,800円
  • 3.5VL:5,205,600
  • 3.5エグゼクティブラウンジ:7,034,040円

最も人気のあるグレードはLEDランプ、アルミホイール、エアロパーツ、シートヒーターなどが標準で付きインテリアにもメッキパーツを採用するなど装備が充実した2.5ZGエディションです。

2.5ZGエディションの新車価格は4,362,120円ですが、その他のオプションパーツや諸経費を含めると支払総額は500万円を超えると考えて下さい。

排気量は2.5Lがおすすめ

エンジン

新型ヴェルファイアは2.5Lと3.5Lと排気量が違うエンジンがラインナップされていますが、車両価格と自動車税が安くて燃費も良い直列4気筒2.5Lがおすすめです。

自動車税だけでも年間13,000円違い約満タン給油2回分の差があります。

  • 2.5L(2493cc):45,000円/年
  • 3.5L(3456cc):58,000円/年

加速性能ではV型6気筒3.5Lのほうが優れていますが日本の公道を安全運転する分には2.5Lで十分なパワーを得られますからね。

2.5Lを試乗してみてパワー不足が気になるようであれば、3.5Lの購入を検討してください。

直列4気筒2.5Lのスペック

  • エンジン:直列4気筒
  • 総排気量:2493cc
  • 最高出力:182ps(134kW)/6000rpm
  • 最大トルク:24.0kg・m(235N・m)/4100rpm

V型6気筒3.5Lのスペック

  • エンジン:V型6気筒
  • 総排気量:3456cc
  • 最高出力:301ps(221kW)/6600rpm
  • 最大トルク:36.8kg・m(361N・m)/4600~4700rpm

ガソリンとハイブリッドはどっちが良いのか

ガソリン

ヴェルファイアのパワートレインはガソリンエンジンとハイブリッドの2つがありますが、ハイブリッドは車両価格が30~90万は高くなります。

同じ2.5LのZグレードで価格と燃費を比較してみました。

車両価格 燃費
ガソリンエンジン:Z 3,735,720円 11.6km/l
ハイブリッド:Z 4,610,520円 18.4km/l

車両価格の差はなんと874,800円!

これだけ違う理由としてはモーターとバッテリーなどハイブリッドシステム追加に、ヴェルファイアのハイブリッドは4WDのみということがあります。

では車両価格の約90万円の元を取るにはどのぐらいの年数が掛かるかを計算してみましょう。

例えば1年で10,000km走ったときのガソリン代(1リットル150円として計算)は以下のようになります。

  • ガソリンエンジン:136,364円
  • ハイブリッド:83,333円
  • 1年での差額:53,031円

ハイブリッドのほうが1年で5万円、ガソリン代がお得になりますが90万円の元をとるには18年もかかる結果になりました。

rina

ハイブリッドについては4WDが欲しい方や新古車・未使用車で激安で買えるとき以外はお金の面で考えるとおすすめはしません!

支払総額500万円として購入プランを考える

お金

今回はガソリンエンジンの2.5ZGエディション・新車価格4,362,120円を購入、支払総額500万円を想定して購入プランを検討していきます!

頭金を150万入れて以下の条件でローンを組んでみます。

  • 支払総額:500万円
  • 頭金:150万
  • ローン支払金額:350万
  • 金利:1.9%の低金利
  • ボーナス返済:無し

金利はトヨタが定期的に行っている低金利キャンペーン中の1.9%、ボーナス払いについては無しにしているので、あなたの想定しているプランと比較検討しながら見て下さい。

以上の条件で3年(36回)払いで必要になる毎月の支払額は100,096円、利息は103,467円。

5年(60回)払いだと毎月の支払額は61,194円、利息は171,650円になります。

年収400万だと厳しい

年収400万円台だと毎月の手取りは約20万円なので5年払いでもローン返済金額で6万円が消えると生活に影響を及ぼす恐れがあります。

一人暮らしだと家賃+車ローンで10万円以上は無くなりますし、その他の駐車場代・ガソリン代・自動車保険代を考えると購入は厳しいと言わざるを得ません。

年収400万円代の方は新車ではなく中古車での購入をオススメします。

rina

トヨタ車なら故障の心配はほぼ無く中古車でも安心して乗ることができますからね。

年収500万でギリギリ

年収500万円台だと毎月の手取りは約25万円なので5年払いで毎月6万円の支払いであれば、なんとか払っていけるのではないでしょうか?

独身で実家暮らしなら無理なく買うことができますが、一人暮らしや小さな子供を持つ家庭だとギリギリといったところですけどね。

頭金を200万、300万円と増やせば毎月の支払いを5万円以下に抑えることができるので、頭金をどれだけ用意できるかが重要なポイントになってきます。

年収600万なら大丈夫

年収600万円台だと毎月の手取りは約30万円なのでローンの支払いで生活が苦しくなることは無いでしょう。

実際にヴェルファイアを新車で購入する方の年収は600万円以上が多いようです。

年収700万円以上なら余裕を持って買えます

エグゼクティブラウンジ

年収が700万、800万、900万以上あればヴェルファイアを余裕を持って買うことができます。

年収1000万円を超えればプレミアムナッパレザー、電動オットマン、格納式テーブル、シートヒーターなど豪華装備の2列目シートが用意される「エグゼクティブラウンジ」も検討することができます。

エグゼクティブラウンジの場合、ガソリンエンジンだと3.5Lしかなくハイブリッドとの価格差が少なくなるので静粛性も高いハイブリッドをおすすめします。

  • ガソリン:7,034,040円(燃費:10.6km/l)
  • ハイブリッド7,358,040円(燃費:18.4km/l)

フルローンで10年払いだと毎月5万円以下になります

頭金の用意が難しく500万円を1.9%の低金利で借りて返済をフルローンで払う場合、7年払いだと毎月63,617円10年払いだと毎月45,783円の支払い額で済みます。

ただ利息だけで7年だと343,820円、10年だと493,978円も掛かることを知っておきましょう。

定期点検、車検をディーラーできちんと受けていれば10年以上は乗れるのでフルローンも考えたくなりますが、支払年数が長くなるのであなた自身の今後の生活や経済状況を見据えて検討してください。

頭金の用意が難しいときは残価設定ローンを使おう

残価設定ローン
Source:https://toyota.jp/request/payment/tripleassist4/

まとまった頭金の用意が難しい場合は車両価格の一部を残価(3年後や5年後の下取り額)として、残りの金額をローンで払える残価設定型ローンがおすすめです。

例えば残価を200万とした場合は頭金を200万円入れたときと同じような支払プランを立てることができます!

もちろん残価の200万円はローンの返済期間が終わった後に一括払いするか車を下取りに出して返済するか、再度200万円分のローンを組むかを決めなければなりませんが、3年後または5年後の生活や経済状況に合わせて支払方法を選択できるので、近年は残価設定型ローンを組む人がとても増えています。

ヴェルファイアは人気車種で高く売れるので残価も高く設定することができ、あなたにあった柔軟な支払いプランを作ることができます。

ローン支払するなら低金利キャンペーンのときに成約する

低金利キャンペーン

当記事ではローンの金利を1.9%にしていますが、さきほども説明したように低金利キャンペーンを開催しているときだけ1.9%となります。

通常はトヨタのディーラーローンを使うと約5%の金利になるのでローンを使う場合は必ず定期的に開催されている低金利キャンペーンのときに成約してください。

例えば350万円を5年ローンで組んだ時の利息は5.0%と1.9%では約30万円も差がついてしまいます!

  • 5.0%:462,959円
  • 1.9%:171,650円

特に車両価格の大きいヴェルファイアではローンでの借入金額も大きくなりがちですから、金利についても見落としが無いようにしましょう。

維持費はどれぐらいなのか

車は維持費についても考える必要があります。

  • 車検代
  • 定期点検代
  • オイル交換費用
  • 自動車税(2.5Lだと45,000円/年)
  • 自動車保険
  • ガソリン代
  • 駐車場代

これらの主な維持費についてヴェルファイアではどのぐらいになるかを検討していきます。

車検代はトヨタディーラーで受けると約10万円は必要で、定期点検代とオイル交換費用についてはメンテナンスパックに入っていると無料になりますが6か月点検と法的12か月点検とオイル交換を含めて年間で約2万円とします。

自動車保険はドライバーの年齢や補償内容によって大きく変動しますが今回は1年で50,000円とします。

ガソリン代はレギュラー1リットル150円・年間10,000km走行・実燃費を8km/lとして187,500円。

駐車場代は持ち家の方なら必要なくマンションや賃貸の方のみなので今回は0円とさせていただきます。

以上の内容で1年間に必要な維持費をまとめるとこのようになります。

  • 定期点検&オイル交換費用:20,000円/年
  • 自動車税:45,000円/年
  • 自動車保険:50,000円/年
  • ガソリン代:187,500円
  • 合計:302,500円/年

車検は新車購入時から3年後、そのあとは2年に1回必要となるのでリストには含めませんでした。

年間で約30万円、1か月あたり約2.5万円は維持費がかかる結果になりましたが、走行距離でガソリン代は大きく変わりますし、自動車保険も安くすることが可能なので参考としてご覧ください。

お得にヴェルファイアを買う方法

ここまではヴェルファイアの選び方と支払方法について解説してきましたが、次はお得にヴェルファイアを買う方法を解説します!

下取り車を高く売る

現在、所有している車を下取りに出すときには必ず下取り額の相場を調べて下さい。

高く買い取ってもらうことで実質的な値引きができますが、そのためには所有車の下取り相場をあなたが知っておく必要があるのでその方法を解説します。

まずディーラーの営業マンに下取り車の評価をしてもらい査定が終わると、以下のようなやり取りが交わされますが、何も知らないままだと言われた買取額のまま交渉は進んでいきますね。

otoko

今お乗りになられている〇〇ですが、80万円で買取させて頂きます。

zyosei2

そのぐらいなんですね。分かりました!

ディーラーは車を高く買い取ってくれるわけではないので、ほとんどの場合で相場額よりも低く提示されますが相場を知らないことには突っ込むことはできませんね。

ただあなたが相場を知っていると以下のようになります。

otoko

今お乗りになられている〇〇ですが、80万円で買取させていただきます。

zyosei2

〇〇の相場は90万円ぐらいと聞いたんですけど(相場を調べておいてよかった!)

otoko

、、、もう頑張らさせていただきます。

このように相場を知っておくことで下取り額を上げる交渉が簡単にできるようになるわけです。

愛車の相場額を調べる方法はパソコン&スマホから利用できる一括査定サイトを利用することで、わずか1秒後に相場の金額が分かります!


【スグに相場が分かる】無料の車査定比較.comはココから⇒

近年はディーラーよりも買取専門店に売る人が多いので、ディーラーではなく他で売る場合は営業マンに一言伝えておきましょう。

rina

ディーラーマンは車を売るのが仕事であって、車を買い取っても成績には関係ないので嫌な顔をされることはありませんからね!

専門店ではディーラーよりも10万円以上高く売れることが多いですし、中には50万円以上も差が付くこともあります。

中古車も検討してみよう

街中では免許取り立てに見える若い人がヴェルファイアに乗っている光景をよく目にしますが、彼らの多くは中古車で購入しています。

故障が少なく信頼性も高いトヨタ車は中古車でも安心して乗り続けられるので、年収が200万円台、300万円台で新車購入が難しい場合は中古車を検討してください。

ヴェルファイアは人気車種で中古車市場でも色々なグレードやボディカラーの個体があふれていますからね。

中古車を探すときもネットを使うのがオススメで無料のズバット車販売というサービスでは、希望のグレード・装備・価格などを入力すると、あなたの条件にピッタリあったヴェルファイアを全国から見つけてくれます。

  • 入庫時検査で修復歴無しの車のみ
  • 最長で10年の保証付き
  • 未使用車、新古車も対象に検索
  • エアロパーツなどの希望もOK


条件にあった中古車を探してもらう⇒

まとめ

トヨタの新型ヴェルファイアを購入するポイントをまとめです!

  • 人気のグレードはガソリンエンジンの2.5ZGエディション
  • 支払総額で500万円は必要
  • ハイブリッドで元を取るには20年近く乗り続けなければならない
  • ローンを使うときには低金利キャンペーン開催中に成約する
  • 頭金の用意が難しいときは残価設定型ローンを検討する
  • 維持費をトータルすると毎月約2万円は掛かる
  • 下取り車を高く売ることで実質的な値引きができる
  • 年収200~300万円台なら中古車がベスト

ヴェルファイアはローンを組むことで年収に関係なく買うことはできますが、毎月の生活のことを考えると年収500万円以上は欲しいところです。

もう1度、例とした支払プランを見てあなたが考えているプランと比較検討して無理なく購入できるかを考えてください!

  • 支払総額:500万円
  • 頭金:150万
  • ローン支払金額:350万
  • 金利:1.9%の低金利
  • ボーナス返済:無し
  • 支払回数:5年(60払い)
  • 毎月の返済額=61,194円

これで、だいたい必要になる予算や維持費の計算ができたのではないでしょうか?

あなたの中でイメージできて、格好いいヴェルファイア購入の参考にしていただけたら幸いです!