ルノーはフランスの自動車メーカーで日本ではミニバンのカングーやコンパクトハッチバックのルーテシアなどが人気車種です。
ルノーは外車の中では価格が安いので購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
ただ価格が安くても外車だから維持費が高いんじゃないの?と心配になりますよね。
そこで今回はルノーが欲しいけど維持費が気になるあなたに向けて、最も人気のあるカングーを例として実際にかかる維持費と節約する方法をまとめました!
ルーテシアやメガーヌなどカングー以外の車種を検討している方も参考になるので、ぜひ最後までご覧ください!
ルノーの年間・月々の維持費
ルノーの年間・月々の維持費をカングーを例としてまとめました。
- 車種名:カングー
- グレード:ゼン
- 総排気量:1197cc
- 燃費:14.7km/l
カングーの年間・月々に掛かる維持費を計算したところ1年間で約40万円、1ヶ月で約3万円が必要なことが分かりました。
※その他の車種を検討している場合でも総排気量と燃費が少し違うぐらいで、ほぼ同じ維持費になります。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 34,500円 | 2,875円 |
重量税 | 7,500円 | 625円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 40,000円 | 3,333円 |
ガソリン代 | 170,068円 | 14,172円 |
車検代 | 30,000円 | 2,500円 |
メンテナンス代 | 30,000円 | 2,500円 |
駐車場代 | 60,000円 | 5,000円 |
合計金額 | 385,109円 | 32,092円 |
ミニバンのカングーはカタログ燃費(JC08モード)が14.7km/Lと低いのでガソリン代が高くなるのが気になりますね。
それでは、次に各項目の内訳について詳しく解説します!
自動車税
自動車税は総排気量で決まるのでフランス車だからといって国産車よりも高くなることはありません。
カングーは1197ccなので自動車税は34,500円/年となります。
その他、トゥインゴは897ccなので29,500円/年、ルーテシアやメガーヌはカングーと同じ1197ccなので34,500円/年です。
ただ一部の上級グレードやスポーツモデルになると1618ccもしくは1798ccなので39,500円/年と少し高くなることを覚えておきましょう!
ルノーで最も大排気量なのはメガーヌの限定モデル「ルノー スポール 273」などで使われている1998ccのエンジンですが1.5L~2.0L以内なので自動車税は39,500円/年です!
重量税
自動車重量税は車両購入時と車検のときに払う税金で車両重量によって金額が決まり、新車購入時に初回車検までの3年分をまとめて納付して、そのあとは車検のたびに2年分を納付します。
カングーの車両重量は1,430kgなので1年あたり7,500円になります。
重量税はエコカー減税の対象車種だと免税にできますがカングーは残念ながら対象外です。
ルノーだとトゥインゴのみがエコカー減税の対象となるので維持費をできる限り安くしたいならトゥインゴがおすすめ!
また308のディーゼルモデルであるブルーHDiだとエコカー減税の対象となり車両購入時の翌年度は免税になります!
エコカー減税は2019年4月30日まで適用されますが、そのあとについては現時点では未定です。
重量税のまとめ
- カングー、ルーテシア、メガーヌ:7,500円/年=625円/月
- トゥインゴ:エコカー減税により免税
自賠責保険料
自賠責保険は車の所有者に対して加入が義務付けられており強制保険とも呼ばれます。
自賠責保険も重量税と同じく車両購入時に初回車検までの3年分をまとめて払い、そのあとは車検のたびに2年分を払います。
カングーでは1~3年目までは13,040円/年で月々あたり1,087円
4年目以降は13,920円で月々あたり1,160円になります。
自賠責保険は自家用の普通車なら一定の金額で定められているので車種によって変わりはありません!また外車でも国産車と同じです。
任意保険料
自動車保険の任意保険料は車種以外にも年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが目安としてダイレクト型(通販型)で30~34歳の平均年間保険料を紹介します。
カングーだと、だいたいこのぐらいになります!
- 車両保険なし:年間保険料は約40,000円
- 車両保険あり:年間保険料は約60,000円
車両保険を付けるかどうかで年間保険料は約2万円の違いが出てくることを覚えておきましょう。
ベンツ、アウディ、BMWなどドイツ車よりも車両価格が安いルノーの任意保険料は国産メーカーの同クラス車種とほぼ同じです。
ただGTやルノースポールなど車両価格が高いスポーツモデルになると任意保険料は少し高くなります。
まあスポーツモデルを選択する人はあまり維持費を気にしないでしょうけどね。
車両保険はつけるに越したことはないので、お金に余裕があればつけておきましょう。
ガソリン代
ルノーの車種は全て使用燃料はレギュラーじゃなくてハイオク指定です。
ガソリン代はハイオクをリッター150円で年間10,000km走行と仮定して計算しました。
カングーのJC08モード・カタログ燃費は14.7km/Lですが実際の金額に近づけるためカタログ燃費の60%である8.82km/Lを実燃費とします。
- ハイオク:150円/L
- 実燃費:8.82km/L
- 走行距離:10,000km/年
以上の条件で計算した結果、年間のガソリン代は170,068円になりました!これを1ヶ月あたりに換算すると14,172円なので少し高く感じるかもしれませんね。
ただカングーは利便性を重視したミニバンなので燃費が悪いのは仕方ありません。
ガソリン代を安く抑えたいなら燃費の良いトゥインゴやルーテシアを選択しましょう!
代表的な車種のカタログ燃費
- トゥインゴ:21.7km/L
- ルーテシア:17.4km/L
- キャプチャー:17.2km/lL
ちなみにルノーにはガソリン代を安く抑えられる低燃費のハイブリッドやディーゼルモデルがありません、、、ただ今後はルーテシアにハイブリッドが搭載されるようなので発売に期待しましょう!
車検代
車検代は法定費用と呼ばれる重量税、自賠責保険料、印紙代の他に、ディーラーや車検業者が定めている検査料や代行手数料といった非法定費用の料金が掛かります。
非法定費用が車の点検に掛かる費用ですが、ルノーの正規ディーラーで受けた時の平均は約60,000円で、その他にもオイル交換やパーツ交換の料金が上乗せされます。
輸入車メーカーだと国産車メーカーに比べて約1.5倍ほど車検代は高くなるのでトータルで10万~15万円はかかると思ってください。
ルノーは輸入車メーカーとしては安いほうですが、トヨタやホンダなどと比べてしまうと高くなります。
ただ非法定費用は車検を受ける場所によって大きく変わるので、できるだけ安くしたいなら正規ディーラー以外にも車検専門工場や輸入車専門の自動車整備店など複数の業者に見積を提示してもらうのがおすすめ!
もちろん最も安心できるのは正規ディーラーですけどね。
メンテナンス代
メンテナンス代は6ヶ月点検、法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な料金です。
- エンジンオイル&フィルター
- ワイパーゴム
- ウォッシャー液
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ
毎年、交換する必要があるものはエンジンオイルとオイルフィルターで合わせて10,000円/年とします。
定期点検料を10,000円/年、消耗品代を10,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり30,000円程度は必要と考えてください。
バッテリーやタイヤ交換をした年は50,000円以上は必要になるでしょう。
各消耗品を全て正規ディーラーで交換していると高くなるので、ワイパーゴム・ウォッシャー液・バッテリーなどは自分で交換すると安くおさえることができます。
ルノーに限らず輸入車の純正部品って国産車よりも少し割高なので、簡単に交換できるものは自分で交換するのがおすすめ!
駐車場代
駐車場代は持ち家の方や実家住まいだと0円ですが、アパートやマンションなどにお住いの方は必要です。
駐車場代は地域差が大きく東京、大阪など都市部になると月額20,000円~50,000円することも珍しくありませんが、その他の地域では月額2,000円~10,000円以下となります。
当記事では都市部を除いた平均である月額5,000円とします。
ルノーの維持費を安くする方法
ルノーはフランス車なので車検代や消耗品や部品代が高くなり国産車と比べると維持費は高くなります。
ただ維持費を安くする方法を知っておけば国産車と同じぐらいの金額で維持できるので、その方法を紹介します!
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低燃費のグレードを選ぶ
ルーテシアやメガーヌなどグレードによってエンジンが違う車種なら、総排気量が小さくて低燃費のグレードを選びましょう。
せっかくルノーに乗るならパワーのあるスポーティーなグレードに乗りたい気持ちも分かりますが、やっぱり維持費を抑えたいなら低燃費に越したことはありませんからね。
特にルノーはモータースポーツの最高峰であるF1に参戦しているので、スポーツモデルにはF1で培った技術を市販車にフィードバックしています。
レスポンスがよくて吹きあがりのいいエンジンに仕上げられているので、運転が楽しいからといってアクセルを踏み込んでいると思いのほかガソリンが減ってしまうのでご注意を!
任意保険を見直す
ルノーの維持費を安くするには任意保険を見直してみましょう。
- 補償内容を見直す
- 運転者を本人限定、家族限定にする
- 複数の保険会社で見積もりを取る
- 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
- ネットから申し込み、更新手続きを行う
自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、1年に1回の更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。
特にディーラーなどを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えることをおすすめします。
かつて通販型は事故対応が悪いというデメリットがありましたが、現在は多くの方が通販型を選んでいるように事故対応についても丁寧で代理店型とほとんど変わりませんからね。
特に輸入車は保険会社によって金額差が発生しやすいので、更新時期がきたら見直すことを忘れないでください。
燃費の良い走行を心がける
カングーのカタログ燃費は14.7km/Lで同じコンパクトミニバンのトヨタ・シエンタやホンダ・フリードに比べると悪いです。
また輸入車のガソリンエンジンは使用燃料がハイオクとなりレギュラーよりも1リットルあたり10円高くなるので、維持費が気になるなら燃費の良い走行を心がけることが重要です。
そこでガソリン代を節約するために燃費を良くする運転のポイントをまとめたので参考にしてください!
燃費を良くする運転方法10選
- ゆっくりと発進する
- 急加速はしない
- エコドライブモードで走行する
- エンジンブレーキを多用する
- タイヤの空気圧を適切に保つ
- 車内に余計な荷物を置かない
- 車間距離を適切に取る
- 渋滞や混雑を避ける
- エアコンのA/Cスイッチは暑い時だけONにする
- 短距離走行は控える
丁寧な運転を心がけることで燃費は良くなりガソリン代も安く済むようになります。
また安全運転にも繋がりますから事故も減って自動車保険の等級も上がり続けて良いこと尽くめです!
カングーにはエコモードやオートクルーズなど燃費が良くなる機能が付いているので積極的に使用してください。
ガソリンが安くなるクレジットカードを使う
ガソリン代が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドと提携しているクレジットカードを利用することでガソリン代を更に割引することができます。
ガソリンスタンドを経営している石油会社が発行しているカードで支払うとリッターあたり1~7円の値引きを受けられる他に、エンジンオイル交換や車検の割引サービス、またクレジットカードのポイントも付いてきて様々なメリットを得ることができます。
カード所有者はロードサービス、レンタカー優待、旅行保険、各レジャー施設での割引などのサービスを受けることができますし、車を所有しているなら1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!
カングーは燃料タンク容量が56リットルなので満タンにすると約50リットルの給油量になります。
ハイオクがリッター150円だと1回あたりの給油金額は8,400円になるのでカードを使って割引&ポイントをゲットして節約してください。
私はいつも現金で払ってるけど勿体ないのかな?
ガソリンカードで払えばガソリン代が安くなるしポイントも付くからお得になるわよ!あとお釣りの用意もしなくていいし手間も省けてメリットだらけです!
車検はディーラーではなく専門店で受ける
車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、検査料や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。
ディーラーで受けるのが最も安心安全ですが輸入車に特化したショップやフランス車のみを取り扱っている中古車販売店などで受けても良いでしょう。
特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店や自分で運輸支局に持ち込んで車検を受けるユーザー車検のほうが安く済ませることができます。
車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けるようにしましょう。
ルノーを安く維持したいならディーラーの他に信頼できるショップを見つけておくと良いですよ!
消耗品は自分で交換する
車に長く乗っていると各部品やパーツが消耗して交換する必要が出てきます。
消耗品の交換をすべてディーラーに任せるのも良いですけど部品代+作業工賃で高くなりますし、部品代も純正パーツなので決して安くありません。
ワイパーゴム、バッテリー、ウィンドウウォッシャー液ならオートバックスやイエローハットなどカー用品店で買うのが圧倒的に安いですし、エンジンオイル・フィルター交換やタイヤ・ブレーキパッドに関しては専門店に頼むと格安で行ってくれます。
あと部品や消耗品を買うときはドイツに本社を置く部品メーカー「BOSCH(ボッシュ)」の製品がおすすめ!
車好きの方ならご存じだと思いますがボッシュはヨーロッパの自動車メーカーに適合する製品を多数取り揃えていてクオリティーも高いですからね。
ボッシュを選んでおけば間違いないってことだよね!?
その通り!ボッシュは各メーカーの純正部品を作ってる会社だからね
ルノー・サービスプラン(メンテナンスプログラム)に加入する
輸入車だし車検やメンテナンスは正規ディーラーで安心して受けたいときは、定期点検や消耗品の交換費用を含んだお得なルノー・サービスプランというメンテナンスプログラムに加入しましょう。
ルノー・サービスプランは24ヶ月、36ヶ月、60ヶ月と3つの適用期間が用意されているので、あなたが乗る予定の期間に合わせて選ぶことができます。
手厚いアフターサービスを受けられるので、必要か迷ったらとりあえず加入してください。
ルノー・サービスプランの内容
- 法定12ヶ月点検
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- エアコンフィルター交換
- ルノーセーフティチェック(メカニックによる点検と整備)
通常プランに加えて料金が安いライトプランもありますが、こちらにはエンジンオイルとエアコンフィルター交換が含まれていません!
せっかく入るのであれば通常プランに入って全てディーラーにお任せするのがベストです!
そしてサービスプランの料金は車種やグレードによって異なるので一部を抜粋してご紹介します。
60ヶ月(5年)プランの料金
- トゥインゴ:126,500円
- ルーテシア:135,000円
- カングー:135,500円
- メガーヌ:141,500円
- メガーヌRS:194,500円
ルーテシアとカングーは5年で135,000円となり1年だと27,000円。
点検整備費用、エンジンオイル+フィルター交換、エアコンフィルター交換、その他プラン内の消耗品代を1年あたり27,000円でまかなうことができますよ!
サービスプランは新車登録から4ヶ月を過ぎてしまうと加入できないので、忘れないように新車を購入するときに合わせて加入してくださいね。
まとめ
ルノーの維持費は1年間で約38万円、1ヶ月で約3万円は必要ですが、節約するポイントで紹介したように任意保険の見直し・ガソリン代はガソリンカードで支払う・車検を専門店で受けることで維持費を安くすることができます。
消耗品はカー用品店で純正とほぼ変わらないクオリティーがあるボッシュの製品を買うのがおすすめです。
車に詳しくなくて全てディーラーにお任せしたいときはお得なルノー・サービスプランに加入しておけば大丈夫!
車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、つい考えることから目を背けがちですが生活に関係することなのでしっかりと節約できる部分は節約をしていきましょう。
ルノーの購入を検討している人は維持費をシミュレーションして無理なく維持できるかの判断、また維持費で悩んでいる方は紹介した節約術を参考にしてください!