優美なエクステリア、お洒落なインテリア、官能的なエンジンサウンドなど様々な魅力があるマセラティですが故障が多いことでも知られています。
マセラティが欲しいけど故障が心配で、買う勇気が出ない方も多いと思います。
そこで故障率や実際に起きたトラブル事例を紹介!

とにかく壊れることから皮肉を込めて故障神話や宇宙一壊れる車と呼ばれてしまう、マセラティについて詳しく知りたいなら必見です!
マセラティの故障率
マセラティは故障しやすいと言われますが実際のところどうなんでしょうか?
客観的に評価するために2つのデータを今から紹介します。
- イギリスの自動車保険会社による調査結果
- アメリカの第三者機関による調査結果
どちらも信頼性の高いデータになっているので、ぜひ参考にしてください!
それでは、さっそく見ていきましょう!


イギリスの自動車保険会社による調査結果
まず最初にイギリスの自動車保険会社「Warranty Direct」が公表している調査結果を紹介します。
故障率だけではなく修理に掛かる費用や部品代なども含めて総合的に評価しているため、高級車ブランドほどランキングは下位になる傾向にあることを踏まえて見ていきましょう。



※総合評価の数値が高いほど故障しやすい&修理費用が高額になります。
順位 | メーカー | 総合評価 |
1 | ダイハツ | 2 |
2 | ホンダ | 41 |
3 | スズキ | 54 |
4 | トヨタ | 58 |
5 | マツダ | 65 |
6 | レクサス | 73 |
7 | フォード | 77 |
8 | ローバー | 79 |
9 | ルノー | 88 |
10 | スマート | 89 |
11 | 日産 | 89 |
12 | シュコダ | 92 |
13 | ヒュンダイ | 93 |
14 | プジョー | 96 |
15 | シボレー | 98 |
16 | フィアット | 99 |
17 | MG | 103 |
18 | スバル | 105 |
19 | 起亜 | 109 |
20 | 三菱 | 113 |
21 | シトロエン | 114 |
22 | MINI | 116 |
23 | ボルボ | 127 |
24 | ボクスホール | 129 |
25 | VW | 136 |
26 | セアト | 143 |
27 | サーブ | 144 |
28 | ジャガー | 172 |
29 | ジープ | 173 |
30 | ベンツ | 173 |
31 | BMW | 177 |
32 | サンヨン | 179 |
33 | アルファロメオ | 187 |
34 | アウディ | 195 |
35 | クライスラー | 206 |
36 | ランドローバー | 308 |
37 | ポルシェ | 355 |
38 | アストンマーティン | 390 |
39 | ベントレー | 530 |
40 | マセラティ | 774 |
Source:https://www.reliabilityindex.com/manufacturer
ご覧いただいて分かるようにマセラティは40メーカー中で40位と最下位です、、、
同じグループのフィアットは16位と平均的ですが、アルファロメオは33位と下位に沈んでおり、イタリア車が壊れやすくて修理費用が高いのは紛れもない事実!
また1位から5位までを日本のメーカーが独占しており、やはり日本車の信頼性が高いことが分かりますね。
アメリカの第三者機関による調査結果


次は自動車大国アメリカの結果を見ていきましょう。
今から紹介するのは市場調査会社のJ.D.パワーが公表している自動車初期品質調査という新車購入後から約1年間の不具合件数をブランド別にまとめた調査結果です。
自動車初期品質調査はJ.D.パワーが公平な第三者機関として実際に車を購入したユーザーを対象に調査を行っており、信ぴょう性の高い結果なのでマセラティを検討しているならぜひ参考にしてください!



※マセラティは、フィアット・アルファロメオ・フェラーリなどと合わせたフィアットグループとしてカウントされています。
順位 | メーカー | 不具合指摘件数 |
1 | 起亜 | 72 |
2 | ジェネシス | 77 |
3 | ポルシェ | 78 |
4 | フォード | 86 |
5 | ラム | 86 |
6 | BMW | 88 |
7 | シボレー | 88 |
8 | ヒュンダイ | 88 |
9 | リンカーン | 92 |
10 | 日産 | 93 |
11 | VW | 93 |
12 | MINI | 94 |
13 | ビュイック | 95 |
14 | トヨタ | 95 |
– | 業界平均 | 97 |
15 | レクサス | 98 |
16 | GMC | 99 |
17 | クライスラー | 102 |
18 | ベンツ | 102 |
19 | アキュラ | 103 |
20 | キャデラック | 105 |
21 | ホンダ | 105 |
22 | ダッジ | 106 |
23 | インフィニティ | 107 |
24 | ジープ | 107 |
25 | スバル | 113 |
26 | アウディ | 115 |
27 | マツダ | 125 |
28 | ランドローバー | 131 |
29 | 三菱 | 131 |
30 | ボルボ | 134 |
31 | ジャガー | 148 |
32 | フィアット | 163 |
Source:2018 U.S. Initial Quality Study (IQS)
マセラティが含まれるフィアットグループは32メーカー中で32位とまたしても最下位です、、、
イギリスとアメリカの調査結果でどちらも最下位なので、残念ですがマセラティが壊れやすいのは本当だということがお分かりいただけたと思います。
故障率が高い理由とは?
マセラティは何故こんなに壊れるのでしょうか?その理由について解説します!
ハンドメイドで仕上げられている部分が多い


マセラティはスポーツカーとラグジュアリーカーの両方を持ち合わせる車を得意にしているメーカーです。
特にインテリアは革張り、ウッドパネル、アナログ時計などで高級感があり、所有するオーナーの心を満たします。
ただ、これらの部分は機械任せではなく職人によるハンドメイドによって仕上げられる部分が多いため、経年劣化が起きやすく不具合の原因になります。
ハンドメイドだからこそできる細かいディテールや拘り抜いたデザインは素晴らしいものがありますが、信頼性や品質という面では低いと言わざるを得ません。
また日本人と違ってイタリア人は楽観的で細かいことを気にしない性格の人が多いですから、作りや仕上げが雑な部分が多いのは仕方ないのかも、、、



近年では生産工場のオートメーション化が進んでおり信頼も向上しましたが、他メーカーに比べるとまだまだ詰めが甘いです。
日本の道路環境や気候に適していない


マセラティに限らず外車が日本で壊れやすい理由としては国産車と違って日本向けに開発されているわけではないので、日本の信号や渋滞が多い道路環境や夏は高温多湿で冬は雪が降るほど寒くなる年間を通じて寒暖差が大きい気候に適してないからです。
イタリア車にとって日本の梅雨から真夏にかけての時期は過酷な環境です!
例えばゴム・樹脂・プラスチックなどを素材にした部品は国産車だと耐久温度を100度で作られていますが、イタリア車だと70度で作られていることがあります。
夏が短くて気温も日本ほどは上がらないイタリアだと耐久温度を100度にする意味は少ないですからね。
耐久温度が違うということは品質や寿命にも違いがあるわけで、35度以上の猛暑日が続く日本の夏に耐えられるように設計され作られた国産車のほうが信頼性は高くなります。
またマセラティでよく見られる内装のベタ付きも高温多湿が原因です!



ラジエターホースやタイミングベルトなどの劣化が国産車より早くて交換サイクルも早いのは日本の気候が原因なのよ!



日本の夏って湿度も高いから車にとっては過酷なんだね、、、
マセラティのトラブル事例と修理費用
マセラティのトラブル事例と故障の修理に掛かる費用を見ていきましょう。
グラントゥーリズモ・クラッチ消耗による交換


グラントゥーリズモ、クーペ、3200GT、5代目クアトロポルテなど2000年代に生産されたマセラティのトランスミッションは、MCオートシフト・カンビオコルサというシングルクラッチのセミATが搭載されています。
このセミATはフェラーリでもF1マチックという名称で搭載されていますが、クラッチが消耗しやすくて約5万km走ったら交換が必要になります。
ただネックなのが高額な修理費用、、、
- クラッチディスク
- クラッチカバー
- フライホイール
これらの部品を一式で交換するとパーツ費用と作業工賃を合わせて約50万円は掛かります。
V8エンジンの大出力&高トルクを受け止める訳ですから、そのパワーに耐えられるような鋳造性の高価なクラッチなので高くなるのは仕方ありませんが、予備知識が無いままだとビックリしちゃいますよね。



維持費にも大きく関わるのでマセラティを経済的に乗りたい方はMCオートシフトではなく、トルクコンバーター式のATを搭載した車種を選ぶのがベスト!
グランカブリオ・ソフトトップの不具合


グランカブリオはソフトトップのオープンカーでマセラティの中でも究極の遊び車ですが、ソフトトップが動かなくなることがあります。
せっかくのオープンカーなのにルーフが開かないんじゃ寂しすぎますね、、、
ソフトトップが動かないときは無理に力任せに手で動かすと、他の部分まで壊れる恐れがあるのでディーラーに入庫してプロのメカニックに見てもらいましょう。
ほとんどの場合でソフトトップを動かすモーター、レギュレーター、オイルの動作不良が原因なので、パーツ交換やオイル補充で直ります。
修理費用は故障した部品の数によりますが、だいだい10万円程度は見ておきましょう。
ギブリ・エアコンが効かない


イタリア車は電気系統が弱くてエアコンが壊れやすいです。
設定温度を下げて風量を強くしてもエアコンの効きが弱い場合、エアコンガスが不足していることがほとんどですが、エバポレーターやコンプレッサーが故障してる可能性も高いです。
車両診断テスターでチェックしてもらえば原因が分かるので、異変に気がついたら早めにディーラーで見てもらいましょう。
現行ギブリでよくあるトラブルなので、夏本番を迎える前にエアコンの点検をしてもらうのがおすすめです!



真夏に壊れてしまうと修理するまでに時間が掛かって大変な目にあいますからね、、、
クアトロポルテ・ドアの窓落ち


外車であるあるの故障といえばドアの窓落ちです。
国産車では滅多にないトラブルなので初めてお目に掛かるとビックリしちゃいますが、窓の動きを制御するウインドウレギュレーターもしくはモーターの動作不良が原因で、簡単に直る故障なので慌てないでください。
ただマセラティの場合、部品が高額なので修理するのに5万円程度は必要です。



安く済ませたい場合はディーラーではなくマセラティなどイタリア車に特化した専門店で直してもらいましょう!
レヴァンテ・フロントハブベアリングからの異音


走行中にタイヤ付近から異音がするときは、車体と車輪を繋ぐ役割を持つフロントハブベアリング劣化・消耗しているのかもしれません。
レヴァンテのように高出力で20インチの大口径タイヤ&ホイールをはいていると、フロントハブベアリングが壊れやすいです。
年式が浅くて走行距離が短い場合は潤滑グリスを充填すれば異音が収まることも多いのですが、壊れていた場合はパーツと作業工賃合わせて約5万の費用が掛かります。
故障の心配なく安心に乗る方法
故障の多いマセラティを、できる限り故障の心配をなくして安心に乗る方法を紹介します。
延長保証プログラムを付けよう


マセラティを新車で買うと走行距離無制限の3年間保証がつき、パワーユニット・パワートレイン・トランスミッション・電気系統などに不具合が見つかっても、無償で修理対応してくれます。
だから3年間は不具合があっても保証で直せますが、4年目以降は部品代や作業工賃が掛かるので、どこか壊れるたびに財布からお金が消えていきます、、、
こんな寂しい思いをしたくないなら、4年目以降も保証が継続される有償の延長保証プログラムをつけましょう。
マセラティでは新車購入時から最大で7年目まで保証を延長できます!
延長プログラムの料金 | ||
車種名 | 4~5年目 | 6~7年目 |
レヴァンテ | ギブリ380,000円 | 410,000円 |
グランカブリオ クアトロポルテ | グラントゥーリズモ430,000円 | 410,000円 |



また4~5年目に関しては新車購入時に加入することで3万円の割引を受けられるので初回の車検を通すつもりなら、あらかじめ加入しておくのがベスト!
中古で買うなら認定中古車がおすすめ
マセラティは新車で買うと諸経費やオプション代込みで1000万円はする高級車ですが、故障が多いこともあって現行モデルでも中古になるとガクッと値下がりして安く買うことができます。
ただ心配なのが何度も言うように故障ですよね、、、
そこで、中古で買うなら正規ディーラーで約120項目におよぶ点検・整備を行ったマセラティ認定中古車がおすすめです。


1年保証が付くので、もし故障しても無償修理を受けられますから安心してドライブをお楽しみいただけます。
また初年度登録から2年以内の車両については、購入時から2年の保証がつくのでもっと安心!
マセラティ自体の販売台数が年間で約1500台なので決して台数は多くないのが、唯一のデメリットでしょうか。
充実した保証内容
新車・中古車に関わらずアウディ正規ディーラーで購入したときに付く保証内容は以下の通りです。
消耗品を除く、ほぼ全ての部分が保証対象なので安心安全に乗ることができます。
- ボディ内外装品
- オーディオ/ナビゲーションシステム
- エアコン/ベンチレーション
- エンジン/ターボチャージャー/オイル潤滑装置
- トランスミッション
- 排出ガス浄化装置
- ステアリング機構
- ブレーキ機構
- サスペンション/ショックアブソーバー
その他にも24時間365日体制のロードサービスや代車サービスも付帯します!
ディーラー以外で購入するときの注意点


正規ディーラーではなく町の中古車販売店や外車を幅広く扱う店舗で買うときは、保証内容や期間がお店によって異なるので必ず確認してください。
3ヶ月しか保証が付かないのに1年保証と思い込んで購入する人は多いですし、修理費用もお店によって全く異なります。
また納車時にタイミングベルト、タイミングチェーン、スパークプラグ、バッテリー、各種オイルなどの消耗品が新品に交換されているかを自ら確認することも忘れないでください。
購入前にチェックしておきたい項目は数えきれないほどあり素人では分からないこともあるので、必ず販売店の営業マンまたはスタッフさんに車両状況を聞きながら購入するかを検討しましょう。
特に5年落ちor走行距離50,000km以上の個体は故障リスクが高いので慎重に購入するかの判断をしてください!
- 年式やグレード
- タイヤの確認(残溝や交換時期)
- 整備歴・点検簿は残っているのか
- エンジンオイル、ブレーキオイルの交換時期や残量
- 前オーナーはどのような使い方をしていたのか
- コーディングで変更された点
- 購入後の保証期間とアフターサービス
あなた自身が車に詳しくて状態の良い車両を見抜けるなら町の販売店から購入した方が安く買えますが、詳しくないなら正規ディーラーから買うのがベスト!



2023年式のギブリが700万円なら安いよね?思い切って買っちゃおうかな!



相場より安いけど修理歴とかは確認したの?正規ディーラーじゃないお店から買うのは辞めた方がいいと思うよ、、、
故障神話とは?


マセラティについて調べると故障神話というキーワードがよく出てきますが、どういう意味なのでしょうか?
これは、デ・トマソ期ビドルボ系列のマセラティがあまりにも故障が多いことを皮肉して意味で使われる言葉です。
- リバースギアに入らない
- ルームミラーが落ちる
- サンバイザーがぐらつく
- アナログ時計が壊れる



フィアットクライスラーグループの傘下になってから信頼性はかなり向上しましたが、それでも故障が多いのはこの記事を見て分かるように事実です、、、
マセラティは壊れやすい?まとめ


保険会社や第三者機関の調査を見て分かるようにマセラティは壊れやすいです。
またイタリア車は日本の気候に合わせて作られているわけじゃないので、高温多湿に弱くて樹脂やゴムを素材としたパーツの劣化が早いことも故障が多いと言われる原因。
購入するには覚悟と勇気が必要ですが、正規ディーラーで新車を買えば7年まで延長保証をつけることができます。
有償にはなりますが故障するたびに高い修理費用を払っていると、あっという間にお金がなくなるので長く所持したいなら加入は必須!
あと安いからといってディーラー以外のお店で状態がよく分からない個体を買ってしまうと壊れなくても消耗品の交換費用が掛かりますし、維持費が高くついて泣く泣く手放さざるを状況に追い込まれます。



もちろん、あなた自身が車に詳しかったり整備士の知り合いがいるなら町の中古車販売店で安く買うのも1つの選択肢ですけどね。
気軽にディーラーを訪ねてみよう


マセラティのディーラーに行ったことがない人だと敷居が高くて入りにくいとか高級車で行かないと相手にされなさそうと思われるかもしれませんが、国産車のディーラーと同じような感覚で行けば大丈夫です。
また近年は試乗車も充実しているので気になる車種があるなら、実際に試乗をしてマセラティを体感してください!
- 独特なエクステリアデザイン
- 色気のあるインテリア
- 官能的なエンジンサウンド
- 気持ちの良いドライブフィーリング
これらの魅力は乗ってみないと分かりませんからね。
ぜひ、少しでも興味があるなら気軽に訪ねてみましょう!