フィアット500(チンクエチェント)は扱いやすいサイズと可愛らしいデザインが特徴のイタリア車です。
男性のみならず女性からも人気の車。
ただ、イタリア車って維持費が高そうで心配ですよね。
そこで、当記事はフィアット500を購入した後に掛かる維持費をまとめました。
[char no=”8″ char=”rina”]また、節約する方法についても解説したので気になる方は、ぜひご覧ください。[/char]
フィアット500の維持費
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 25,000円 | 2,083円 |
車検代 | 40,000円 | 3,333円 |
任意保険料 | 50,000円 | 4,167円 |
ガソリン代 | 104,166円 | 8,680円 |
メンテナンス代 | 30,000円 | 2,500円 |
合計 | 249,166円 | 20,764円 |
フィアット500の維持費を計算したところ「1年間で約30万円」、「1ヶ月で約2万円」が必要との結果になりました。
「グレードはTwin Air」、「年間走行距離は1万km」を条件に計算したので、だいたいの目安として参考にして下さい。
[char no=”8″ char=”rina”] 各項目の計算方法など詳細について今から解説するので、さっそく見ていきましょう![/char]
自動車税
自動車税は毎年4月1日の時点で車の所有に対して課せられる税金で、自家用乗用車の場合は総排気量によって金額が変わります。
フィアット500にはグレードにより900ccと1200ccのエンジンがあります。
維持費を安く抑えたいなら900ccですが、スムーズな走りを楽しみたいなら1200ccがおすすめです。
- 900cc:25,000円
- 1200cc:30,500円
[char no=”8″ char=”rina”] イタリア車だからと言って自動車税が高くなることはありません![/char]
車検代(法定費用、基本料金、整備代)
車検代は法定費用、基本料金、整備代の3つを合計したものです。
フィアット500の車検代と各項目の金額は以下の通り。
項目 | 金額 |
法定費用 | 20,000円 |
基本料金 | 30,000円 |
整備代 | 10,000円 |
合計 | 40,000円 |
※金額は1年あたりに換算しています
[char no=”8″ char=”rina”] 次に、各項目を詳しく解説したのでご覧ください。[/char]
法定費用の内訳
法定費用は自賠責保険料、自動車重量税、印紙代で構成されています。
全て車種別に定められているので、どこで車検を受けても金額が変わることはありません!
自賠責保険料は新車を購入すると初回車検までの3年分をまとめて払う必要があり金額は27,770円
自動車重量税は車両重量によって課せられる税金で、こちらも新車購入時に3年分をまとめて払う必要があり、アバルト595は1,010kgなので22,500円。
印紙代は1200円です。
各項目を1年あたりに換算して合計した金額は20,160円。
項目 | 金額 |
自賠責保険料 | 9,256円 |
自動車重量税 | 7,500円 |
印紙代 | 400円 |
合計 | 17,156円 |
[char no=”8″ char=”rina”] フィアット500はコンパクトカーで車両重量が軽いため、法定費用は安く済みます。[/char]
基本料金
基本料金は主にエンジンルーム、トランスミッション、足回りなど指定項目の点検費用で、お店ごとに異なります。
相場としては
- 正規ディーラー:約55,000円
- イタリア車に特化したショップ:約50,000円
- 車検専門店:約30,000円
最も安心できるのは正規ディーラーですが、基本料金が高いデメリットがあります。
イタリア車や輸入車に詳しい専門ショップだとディーラーよりは安くなります。
コバックなどの車検専門だとプランにもよりますが約30,000円と格安の値段で受けられます。
ただ、デリケートなイタリア車ですから、故障頻度が多いアバルトですから、できれば正規ディーラーもしくは専門ショップで受けましょう。
[char no=”8″ char=”rina”] 安いからといって車検専門店で通すと、故障リスクが高くなります![/char]
整備代(作業費や部品代など)
整備代は基本料金に含まれない作業費や交換が必要となった部品代などが含まれます。
新車購入してから1回目の車検は交換するパーツが少ないので比較的安く済みますが、2回目からは高くなっていきます。
相場としては1万円~3万円ですが、走行距離や車両状態によって大きく変わるので、あくまで目安としてご覧ください。
[char no=”8″ char=”rina”] 正規ディーラーだと車検専門店に比べて高くなりますが、フィアット500に詳しいメカニックが純正部品で修理・交換をしてくれるので安心安全!
メリット・デメリットを考えたうえで、どこで受けるべきかを考えてくださいね。[/char]
任意保険料
任意保険料は車種以外にも年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが、目安としてダイレクト型(通販型)で30~34歳の平均年間保険料を紹介します。
フィアット500だと保険料の相場は以下の通り!
- 車両保険なし:年間保険料は約30,000円
- 車両保険あり:年間保険料は約50,000円
車両保険を付けるかどうかで年間保険料は約2万円の違いがありますが、長く大切に所有したいなら付けておきましょう。
[char no=”8″ char=”rina”] 万が一、盗難やイタズラの被害を受けても車両保険に入っていれば補償されるのでショックは少なくて済みますからね。[/char]
ガソリン代
ガソリン代は年間走行距離10,000kmでハイオクをリッター150円と仮定して計算します。
フィアット500の使用燃料はレギュラーではなくハイオクなので要注意!
カタログ燃費はJC08モードで24.0km/Lですが、今回は実際の維持費に近づけるためにカタログ燃費の60%である14.4km/Lを実燃費とします。
- 年間走行距離:10,000km
- ハイオク:150円/L
- 実燃費:14.4km/L
この条件で計算したところ1年間のガソリン代は104,166円で月々に換算すると8,681円!
トヨタのヤリスや日産のノートなど燃費性能に優れた国産コンパクトに比べると高くなりますが、輸入車の中では安い方です。
メンテナンス代
メンテナンス代は6ヶ月点検・法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な金額。
特にフィアット500のようにデリケートなイタリア車は、定期的な整備が必要不可。
- エンジンオイル&フィルター
- スパークプラグ
- ワイパーゴム
- ウォッシャー液
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ
エンジンオイルとオイルフィルターは毎年交換が必要で合わせて10,000円/年はかかります。
定期点検料を10,000円/年、消耗品代を10,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり約30,000円です。
バッテリー・タイヤ交換をした年は50,000円以上は用意しておきましょう。
また、フィアット500のトランスミッションはセミオートマなので、走行距離が10万km越えたあたりでクラッチ交換が必要となります。
クラッチ交換の費用は部品代と作業工賃合わせて約100,000円となります。
[char no=”8″ char=”rina”] 全ての消耗品をディーラーで交換すると高くなるので、ワイパーゴム・ウォッシャー液などは自分で交換して安くおさえてください。![/char]
駐車場代
駐車場代は持ち家や実家住まいだと0円ですが、賃貸アパートやマンションなどに住んでいると毎月支払わなければなりません。
駐車場代は地域差が大きくて東京や大阪などの都市部では月額20,000円~50,000とかなり高額になります。
ただ、その他の地域では月額2,000円~10,000円が相場。
今回は都市部を除いた相場の平均となる月額5,000円=年間60,000円としますが、合計金額には含めていません。
フィアット500の維持費を節約する5つの方法
イタリア車のフィアット500は車検代や消耗品代が国産車に比べると少し高めです。
高いのは分かっていても、できるだけ安くおさえたいですよね?
というわけで、節約する方法を解説します!
低燃費走行を心がける
フィアット500のカタログ燃費は24.0km/Lなので低燃費と言えますが、レギュラーではなくハイオクなのでガソリン代は高くなりがち。
ガソリン代を節約したいなら低燃費走行を心がけましょう。
- ゆっくりと発進して急加速をしない
- タイヤの空気圧を適切に保つ
- 車内に余計な荷物を置かない
この3つを心がけるだけで燃費がよくなります。
また、加速がゆっくりになるエコモードが付いているので積極的に活用しましょう。
安全運転になると事故も減って自動車保険の等級も上がって、良いこと尽くめですからね!
ガソリンが安くなるクレジットカードを使う
ガソリン価格が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドが発行しているクレジットカードで支払うと割引を受けることができます。
リッターあたり1~7円の値引きを受けられる他にも様々なメリットがあります。
- 車検の割引サービス
- ロードサービス
- レンタカー優待
- 旅行保険
- 各レジャー施設の割引
もちろん、クレジットカードのポイントも付与されるので、1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!
[char no=”8″ char=”rina”] フィアット500は燃料タンクが35リットルなのでハイオクがリッター150円のときに満タンにすると5,250円となり、1回の給油で多くのポイントをもらえますよ![/char]
任意保険の契約内容を見直す
車の維持費を安くしたいなら任意保険の契約内容を見直しましょう。
毎年、ほぼ同じ契約内容で更新してる方がほとんどですが、見直すことで簡単に安くすることができます。
ポイントは以下の通り!
- 補償内容を見直す
- 運転者を本人限定、家族限定にする
- 複数の保険会社で見積もりを取る
- 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
- ネットから申し込み、更新手続きを行う
金額は保険会社によって大きく変わるので更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。
特にディーラーを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えるのがおすすめ。
販売台数の少ないイタリア車は保険会社によって金額が全く違うので、更新時期がきたら相見積もりを取ることをお忘れなく!
[char no=”8″ char=”rina”] 見直しは保険の窓口「インズウェブ」のサイトで簡単にできます![/char]
車検はディーラーではなく専門店で受ける
車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、点検費用や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。
もちろんディーラーで受けるのが最も安心ですが、イタリア車に特化したショップで受けるのもおすすめです。
- 東京都:GENIO(ジニオ)
- 神奈川県:TEZZO(テッツォ)
- 愛知県:アクトオートサロン
- 京都府:ホリイトレーディング
- 福岡県:テクニカルオートヒグチ
特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店の方が安く済ませることができます。
車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けましょう。
フィアットイージーケア(メンテナンスプログラム)に加入する
メンテナンスや消耗品の交換はすべてディーラーにお任せしたいなら、フィアットイージーケア(メンテナンスプログラム)に加入しましょう。
法定12ヶ月点検と定期交換部品の交換が含まれているので、安心してフィアット500に乗っていただけます。
契約期間は新車購入から3年ですが「4年目と5年目も対象となるイージーケアプラス」、「6年目と7年目も対象となるイージーケアセブン」という延長プログラムもあるので、長く乗り続ける方にとってはお得なのでぜひ加入してください。
- イージーケア:約93,500円
- イージーケアプラス:約63,800円
- イージーケアセブン:約63,800円
[char no=”8″ char=”rina”] その他、タイヤのパンク・ボディの傷・ガラスの傷などを補償してくれるFCAプレミアム プラスなどのプログラムも用意されています。[/char]
まとめ
最後に維持費をおさらいしましょう。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 25,000円 | 2,083円 |
車検代 | 40,000円 | 3,333円 |
任意保険料 | 50,000円 | 4,167円 |
ガソリン代 | 104,166円 | 8,680円 |
メンテナンス代 | 30,000円 | 2,500円 |
合計 | 249,166円 | 20,764円 |
フィアット500の維持費は「1年間で約25万円」、「1ヶ月で約2万円」です。
内訳ではガソリン代が最も多いですが、その他の費用については車検代やメンテナンス代が少し高いぐらいで国産車と大きな差はありません。
また、コンパクトカーのフィアット500は車両価格が安いため保険料も国産車の同クラス並です。
[char no=”8″ char=”rina”] 数ある輸入車の中でも最も安く維持できる車と言えるでしょう。[/char]
車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、考えることから目を背けがちですが生活に関係するので、この記事で紹介した節約術を参考にして維持費を安くしてみましょう。