アウディは日本でも高級車ブランドとしての地位を確立したドイツの自動車メーカーです。
上品なイメージのあるアウディですが購入するときに心配なのが維持費ですよね。
高級車ブランドなので購入してからもお金が掛かるんじゃないの?と心配する人が多いはず!
そこで今回はアウディを維持するために必要なお金についてまとめたので、購入を検討しているあなたはぜひご覧ください
アウディの年間・月々の維持費
購入してから必要な維持費を人気車種「アウディA4 1.4TFSI」を例として計算しました。
その他の車種を検討している方もA4を基準にするとイメージできるので参考にしてくださいね。
- 車種名:アウディA4
- グレード:1.4TFSI
- 総排気量:1,394cc
- 燃費:16.6km/L
アウディA4の年間・月々に掛かる維持費を計算したところ「1年間で約37万円」、「1ヶ月あたりで約3万円」の維持費が必要との結果になりました。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 30,500円 | 2,541円 |
重量税 | 7,500円 | 625円 |
自賠責保険料 | 9,256円 | 771円 |
任意保険料 | 55,000円 | 4,583円 |
ガソリン代 | 157,563円 | 13,130円 |
車検代 | 45,000円 | 3,750円 |
メンテナンス代 | 35,000円 | 2,917円 |
合計金額 | 339,819円 | 28,318円 |
上級グレードの2.0TFSI quattroになると総排気量が1,984ccとなり、自動車税とガソリン代が高くなることを覚えておきましょう。
では、それぞれの項目について詳しく解説していきます!
アウディの維持費の内訳
自動車税
自動車税は総排気量で決まりますがA4をはじめとしてアウディで多く採用されている、ダウンサイジングターボの1.4Lだと30,500円/年で2.0Lだと36,000円/年です。
スポーティーな走りを追求したSモデルやサーキット上で本格的な走りを楽しめるハイパフォーマンスのRSモデルになると、V型の6気筒や8気筒で3.0Lを超える大排気量になるので自動車税は5万円以上になります。
総排気量 | 金額 |
1,000cc以下 | 25,000円 |
1,000cc超~1,500cc以下 | 30,500円 |
1,500cc超~2,000cc以下 | 36,000円 |
2,000cc超~2,500cc以下 | 43,500円 |
2,500cc超~3,000cc以下 | 50,000円 |
3,000cc超~3,500cc以下 | 57,000円 |
3,500cc超~4,000cc以下 | 65,500円 |
4,000cc超~4,500cc以下 | 75,500円 |
4,500cc超~6,000cc以下 | 87,000円 |
6,000cc超~ | 110,000円 |
重量税
自動車重量税は車両購入時と車検のときに払う税金で車両重量によって金額が決まり、新車購入時に初回車検までの3年分をまとめて納付して、そのあとは車検のたびに2年分を納付します。
A4の車両重量は1,450kgなので1年あたり7,500円。
ただ四輪駆動のquattro(クワトロ)になると1,500kgを超えて1,610kgなので1年あたり10,000円になります。
このように車種が同じでもグレードや駆動方式が異なると重量税が変わりますが、大きな差はないのであまり気にしないでいいかもしれません。
また一部の車種やグレードは、エコカー減税の対象となり車両購入時の重量税が減税または免除になります。
ただエコカー減税制度は制度が複雑かつ頻繁に変わるので、詳しくはディーラーで営業の方に聞いてください。
自賠責保険
自賠責保険は車の所有者に対して加入が義務付けられており強制保険とも呼ばれます。
重量税と同じく車両購入時に初回車検までの3年分をまとめて払い、そのあとは車検のたびに2年分を払います。
自賠責保険は自家用の普通車なら一定の金額で定められているので車種によって変わりはありません!
もちろんアウディをはじめとする外車でも国産車と同じなので安心してください。
自賠責保険料は1~3年目までは9,256円/年で月々あたり771円、4年目以降は10,305円で月々あたり859円になります。
任意保険料
自動車保険の任意保険は車種、グレード、年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなります。
今回はアウディA4を30~34歳の人がダイレクト型(通販型)で契約したときの大まかな平均年間保険料を紹介します。
- 車両保険なし:年間保険料は約55,000円
- 車両保険あり:年間保険料は約75,000円
車両保険を付けるかどうかで年間保険料は約2万円の違いが出ます。
アウディA4は最も安いベースグレードでも400万円を超える高級車なので、今まで国産メーカーの大衆車を乗ってきた人からすると割高に感じるかもしれません。
ただ同じクラスのベンツやBMWなども同じぐらいなのでアウディだけが特別高いわけじゃありませんよ!
安心して乗るためにも車両保険はできればつけましょう!
ガソリン代
ガソリン代はハイオクをリッター150円、年間10,000km走行すると仮定して計算しました。
ご存知だと思いますがアウディはディーゼルを除いてすべての車種がレギュラーじゃなくてハイオク指定です。
A4のWLTCモードの燃費は13.6km/Lですが実際の金額に近づけるため、カタログ燃費の70%である9.52km/Lを実燃費とします。
以上の条件で計算するとガソリン代は157,563円/年=13,130円/月となります
アウディを経済的に乗りたいならガソリン代が安くなるディーゼルがおすすめです。
車検代
車検代は法定費用と呼ばれる重量税、自賠責保険料、印紙代の他に、ディーラーや車検業者が定めている検査料や代行手数料といった非法定費用の料金が掛かります。
非法定費用が車の点検に掛かる費用ですが、ディーラーで受けた時の平均は約90,000円で、その他にもオイル交換やパーツ交換の料金が上乗せされます。
アウディは高級ブランドなので国産車の約2倍はかかると思って下さい。
ただ非法定費用は車検を受ける場所や車の使用頻度によって大きく変わるので、事前に見積金額を提示してもらうと良いですね。
車検はディーラーで受けるのが安心安全ですが車検専門工場だと格安で受けられるので、車検を受けるときのお財布を相談して選ぶ場所を決めましょう。
メンテナンス代
メンテナンス代は6ヶ月点検、法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な料金です。
- エンジンオイル&フィルター
- ワイパーゴム
- ウォッシャー液
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ
毎年、交換する必要があるものはエンジンオイルとオイルフィルターで合わせて12,000円/年とします。
定期点検料を12,000円/年、消耗品代を12,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり36,000円程度は必要と考えてください。
バッテリーやタイヤ交換をした年は70,000円以上は必要になるでしょう。
故障や不具合について心配な方はこちらの記事をご覧ください!
駐車場代
駐車場代は持ち家の方や実家住まいだと0円ですが、アパートやマンションなどにお住いの方は必要ですね。
駐車場代は地域差が大きく東京、大阪など都市部になると月額20,000円~50,000円することも珍しくありませんが、その他の地域では月額2,000円~10,000円以下となります。
当記事では合計金額の中に含めていませんが、支払わなければいけない人は頭に入れておきましょう。
アウディの維持費を安くする方法
アウディはフォルクスワーゲングループ内では高級ブランドと位置付けられているため、車検代や消耗品代が国産車と比べると高くなります。
ただ維持費を安くする方法を知っておけば、国産車と同じぐらいの金額で維持できるようになるので、その方法を紹介します!
ディーゼルモデルを選ぶ
燃費効率の良いクリーンディーゼルのモデルを選ぶと、ガソリン代を大幅に安くすることができます。
2021年からは主力モデルのアウディA4にも2.0Lディーゼル+ターボが追加されました。
ディーゼルなら使用燃料がハイオクではなくディーゼルになるので、リッターあたり30円も安くなります。
ディーゼル特有のガラガラ音が気にならなければ、ぜひディーゼルを選んでアウディをお得に乗っちゃいましょう!
私は試乗したけど、ガラガラ音は停車しているとき以外は聞こえませんでした。
任意保険を見直す
維持費を安くするに欠かせないのが任意保険の見直しです。
- 補償内容を見直す
- 運転者を本人限定、家族限定にする
- 複数の保険会社で見積もりを取る
- 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
- ネットから申し込み、更新手続きを行う
自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。
特にディーラーを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなります。
燃費の良い走行を心がける
アウディA4のカタログ燃費はガソリンモデルで13.6km/L、ディーゼルで17.1km/Lです。
決して燃費が良い車とは言えないので、維持費が気になるなら燃費の良い走行を心がけることが重要です。
そこでガソリン代を節約する運転のポイントをまとめたので参考にしてください!
- ゆっくりと発進する
- 急加速はしない
- エコドライブモードで走行する
- エンジンブレーキを多用する
- タイヤの空気圧を適切に保つ
- 車内に余計な荷物を置かない
- 車間距離を適切に取る
- 渋滞や混雑を避ける
- エアコンのA/Cスイッチは暑い時だけONにする
- 短距離走行は控える
丁寧な運転を心がけることでガソリン代を安く抑えることができます。
また安全運転にも繋がりますから事故も減って自動車保険の等級も上がり続けて良いこと尽くめ!
アウディにはエコモードや追従式オートクルーズコントロールなど燃費が良くなる機能が付いているので積極的に使用してください。
ガソリンが安くなるクレジットカードを使う
ガソリンスタンドと提携しているクレジットカードを利用すると、ガソリン代を割引することができます。
リッターあたり1~7円の値引きを受けられる他に、エンジンオイル交換や車検の割引サービス、クレジットカードのポイントも付いてきて様々なメリットを得ることができます。
車を所有しているならガソリン専用のカードを作っておくのがおすすめ。
アウディA4は燃料タンク容量が54リットルなので満タンにすると約50リットルの給油量になります。
ハイオクがリッター150円とすると1回あたりの給油金額は7,500円になるので、カードを使って割引&ポイントをゲットして節約してください。
私はいつも現金で払ってるけど勿体ないのかな?
カードならガソリン代が安くなるしポイントも付くからお得になるわよ!あとお釣りの用意もしなくていいし手間も省けてメリットだらけよ!
車検はディーラーではなく専門店で受ける
車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、検査料や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。
ディーラーで受けるのが最も安心ですが、輸入車に特化したショップやドイツ車のみを取り扱っている販売店などで受けても良いでしょう。
特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店や自分で運輸支局に持ち込んで車検を受けるユーザー車検のほうが安く済ませることができます。
車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けるようにしましょう。
安く維持したいならディーラーの他に信頼できるショップを見つけておくと良いですよ!
消耗品は自分で交換する
車に長く乗っていると各部品やパーツが消耗して交換しなければなりません。
特にプレミアムブランドのアウディで、消耗品の交換をすべてディーラーに任せると部品代+作業工賃で高くなります。
ワイパーゴム、バッテリー、ウィンドウウォッシャー液ならオートバックスなどカー用品店で買うのが圧倒的に安いですし、エンジンオイル・フィルター交換やタイヤ・ブレーキパッドに関して専門店に頼むと格安で行ってくれます。
近年はインターネットを通じてカーナビ、エアロパーツ、シートカバー、サマータイヤ・スタッドレスタイヤなどの販売から取付までサポートしてくれる店舗があり、車に関するメンテナンス・カスタマイズをディーラーではなく自分でお店を見つけて行う人が増えています。
また安く買えるネット通販で部品を購入して持ち込みOKの工場で取り付けてもらうのもオススメです。
特に輸入車は全てのメンテナンスや消耗品交換をディーラーに頼むと高くなりがちですからね。
メンテナンスプログラムに加入する
輸入車だし車検やメンテナンスは正規ディーラーで安心して受けたいときは、有償になりますがAudi Freeway Plus. Lightに加入しましょう。
Audi Freeway Plus. Lightは3年間の新車保証を更に2年間延長できるので、5年間はアウディに乗り続ける人なら、ぜひ加入してください。
「法定点検」、「メーカー指定点検」、「指定消耗部品・油脂類の交換・補充」などのメンテナンスを無料で受けることができます。
まとめ
最後に維持費のまとめです!
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 30,500円 | 2,541円 |
重量税 | 7,500円 | 625円 |
自賠責保険料 | 9,256円 | 771円 |
任意保険料 | 55,000円 | 4,583円 |
ガソリン代 | 157,563円 | 13,130円 |
車検代 | 45,000円 | 3,750円 |
メンテナンス代 | 35,000円 | 2,917円 |
合計金額 | 339,819円 | 28,318円 |
アウディの維持費は1年間で約34万円、1ヶ月で約3万が必要です。
そのうち約半分はガソリン代が占めており、その他の費用についてはライバルであるベンツやBMWとほぼ同じぐらいです。
今まで国産のコンパクトカーやミニバンに乗っていた人だと割高に感じると思いますが、ディーゼルを選んだりネット型の自動車保険を使ったりすることで維持費を安く抑えることができます。
お金の話は分かりづらいですが、この記事で紹介した節約術を参考にしましょう。
購入を検討している人は維持費をシミュレーションして無理なく維持できるか判断してくださいね。