アルファロメオは独特のエクステリアと官能的なエキゾーストサウンドが魅力のイタリアの自動車メーカーです。
日本でも熱狂的なファンが多くアルフィスタと呼ばれます。
アルファロメオを買おうか迷ってる人も多いと思いますが、心配なのが維持費ですよね。
そこで今回はアルファロメオの購入を検討しているけど維持費が高くなりそうで不安なあなたに向けて実際にかかる維持費を計算しました。
分かりやすく月々と年間に分けて計算してまとめたので、ぜひ参考にしてください。
アルファロメの年間・月々の維持費はどれぐらい?
アルファロメオの年間・月々の維持費を計算するために人気車種のジュリアを例として解説します。
その他、SUVのステルヴィオについても補足しながら合わせて解説していくので、ステルヴィオを検討している方も参考にしてくださいね。
- 車種名:ジュリア
- グレード:ヴェローチェ
- 駆動方式:FR
- 総排気量:1995cc
- 燃費:12.0km/L
ジュリアの売れ筋グレードであるヴェローチェの年間・月々に掛かる費用を計算したところ1年間で約40万円、1ヶ月で約3万3千円の維持費が掛かる結果になりました。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 39,500円 | 3,291円 |
重量税 | 10,000円 | 833円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 55,000円 | 4,583円 |
ガソリン代 | 208,333円 | 17,361円 |
車検代 | 35,000円 | 2,917円 |
メンテナンス | 35,000円 | 2,917円 |
合計金額 | 395,873円 | 32,989円 |
各項目の詳細については今から詳しく解説していくので、さっそく見ていきましょう!
※ステルヴィオもジュリアと同じエンジンなので、ほとんど維持費は変わりません。
自動車税
自動車税は総排気量で決まるのでイタリア車だからといって国産車より高くなることはありません。
ジュリアとステルヴィオは1995ccなので自動車税は39,500円/年になります。
また途中でラインナップに追加されたディーゼルモデルは2142ccなので自動車税は45,000円/年で高くなりますが、燃費が良くて使用燃料もハイオクから軽油になるのでトータルで考えるとディーゼルの方が経済的です!
ディーゼル特有のガラガラ音が気にならない方はディーゼルを検討してみましょう!
重量税
自動車重量税は車両購入時と車検のときに払う税金で車両重量によって金額が決まり、新車購入時に初回車検までの3年分をまとめて納付して、そのあとは車検のたびに2年分を納付します。
ジュリアの車両重量は1,670kgなので1年あたり10,000円。
ステルヴィオは1,810kgと重くなりますが、1,500kg~2,000kgの範囲内なので同じく1年あたり10,000円です。
重量税は節約することはできないので、あまり気にしないでおきましょう(笑)
自賠責保険料
自賠責保険は車の所有者に対して加入が義務付けられており強制保険とも呼ばれます。
自賠責保険も重量税と同じく車両購入時に初回車検までの3年分をまとめて払い、そのあとは車検のたびに2年分を払います。
ジュリアとステルヴィオともに1~3年目までは13,040円/年で月々あたりに換算すると1,087円
4年目以降は13,920円で月々あたり1,160円になります。
自賠責保険は自家用の普通車なら一定の金額で定められているので車種によって変わりはありません!また外車でも国産車と同じです。
任意保険料
自動車保険の任意保険料は車種以外にも年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが目安としてダイレクト型(通販型)で30~34歳の平均年間保険料を紹介します。
ジュリアまたはステルヴィオだと、おおよそこのぐらいの保険料です!
- 車両保険なし:年間保険料は約55,000円
- 車両保険あり:年間保険料は約75,000円
車両保険を付けるかで年間保険料は約2万円の違いがあります。
アルファロメオは新車で買うと約500万円はする高級車で任意保険は高くなる傾向にあるので、補償内容などを見直しながら契約してください。
車両保険は長く大切に所有したいならつけるのがベスト!万が一、盗難やイタズラの被害を受けても車両保険に入っていればショックは少なくて済みますからね。
お金に余裕のある方はケチらずに入っておきましょう!
ガソリン代
アルファロメオの車種はレギュラーじゃなくてハイオク指定です。
ガソリン代はハイオクをリッター150円で年間10,000km走行と仮定して計算しました。
ジュリア・ヴェローチェのカタログ燃費は12.0km/Lですが、実際の金額に近づけるためカタログ燃費の60%となる7.2km/Lを実燃費とします。
- ハイオク:150円/L
- 実燃費7.2km/L
- 走行距離:10,000km
以上の条件で計算した結果、年間のガソリン代は208,333円となりました!
1ヶ月あたりに換算すると17,361円なので少し高く感じるかもしれません。
まあジュリアは燃費や実用性よりもスポーツ性能を追求したDセグメントのイタリア車ですから燃費はあまり気にしないでおきましょう、、、
ディーゼルモデルだと安くなります
ジュリアでガソリン代を安く抑えたいならカタログ燃費が17.2km/Lとかなり良くなる2.2Lのディーゼルモデルも検討してみてはどうでしょうか?
先ほどと同じようにカタログ燃費の60%となる10.32km/Lを実燃費としてガソリン代を計算しました!
- 軽油:120円/L
- 実燃費:10.32km/L
- 走行距離:10,000km
以上の条件だと年間のガソリン代は116,279円、月間のガソリン代は9,690円で済みます。
燃費がいいだけじゃなくて使用燃料がハイオクから軽油になるので、かなりお得になることがお分かりいただけのではないでしょうか?
アルファロメオのディーゼルはエンジン音・エキゾースト音・マフラー音にも拘っているので、ディーゼルだからといって毛嫌いせず一度試乗してみることをおすすめします!
車検代
車検代は法定費用と呼ばれる重量税、自賠責保険料、印紙代の他に、ディーラーや車検業者が定めている検査料や代行手数料といった非法定費用の料金が掛かります。
非法定費用が車の点検に掛かる費用ですが、アルファロメオの正規ディーラーで受けた時の平均は約70,000円で、その他にもオイル交換やパーツ交換の料金が上乗せされます。
アルファロメオに限らず輸入車メーカーだと国産車メーカーに比べて約1.5倍ほど車検代は高くなるのでトータルで10万~15万円はかかると思ってください。
非法定費用は車検を受ける場所によって大きく変わるので、できるだけ安くしたいなら正規ディーラー以外にも車検専門工場や輸入車専門の自動車整備店など複数の業者に見積を提示してもらうのがおすすめ!
ただ安心安全に乗りたいならディーラーで車検を通すのがベスト!アルファロメオのことを熟知したメカニックが適切な整備を行ってくれますからね。
メンテナンス代
メンテナンス代は6ヶ月点検、法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な料金です。
- エンジンオイル&フィルター
- ワイパーゴム
- ウォッシャー液
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ
毎年、交換する必要があるものはエンジンオイルとオイルフィルターで合わせて10,000円/年とします。
その他、定期点検料や消耗品代も考慮すると35,000円/年ぐらいは必要だと考えておきましょう。
またタイヤやブレーキパッドを交換する年は、もっとお金が必要です。
各消耗品を全てディーラーで交換すると高くなるので、ワイパーゴム・ウォッシャー液・バッテリーなどは自分で交換すると安くおさえましょう!
アルファロメオの維持費を安くする方法
アルファロメオはマセラティやフェラーリと部品を共有しているイタリアの高級車メーカーなので、車検代や消耗品代が高くなり国産車と比べると維持費は高くなります。
ただ維持費を安くする方法を知っておけば国産車と同じぐらいの金額で維持できるようになるので、その方法を紹介します!
任意保険を見直す
維持費を安くするには加入する任意保険についてしっかりと考えましょう。
新車を購入するときに今までの条件を見直すとかなり安くすることができますからね!
- 補償内容を見直す
- 運転者を本人限定、家族限定にする
- 複数の保険会社で見積もりを取る
- 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
- ネットから申し込み、更新手続きを行う
自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、1年に1回の更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。
特にディーラーなどを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えることをおすすめします。
かつて通販型は事故対応が悪いというデメリットがありましたが、現在は多くの方が通販型を選んでいるように事故対応についても丁寧で代理店型とほとんど変わりませんからね。
特にアルファロメオはニッチな存在のイタリア車なので保険会社によって大きく料金が異なります!
FCA自動車保険プランに入る
自動車保険は安心できる代理店型(ディーラー型)に入りたいならFCA(フィアットクライスラーオートモビルズ)が提供しているFCA自動車保険プランがおすすめ。
アルファロメオ・フィアット・ジープ・アバルトのオーナーのみが加入できる保険で、一般的な内容にプラスして4つの特典が追加されます。
- ボディ補償(落書きやいたずらによる損害を補償)
- ガラス補償(飛び石などによる損害を補償)
- タイヤ補償(パンクなどタイヤの単独損害を補償)
- 新車提供サービス
また自動車保険料は車購入時のローンに組み込むことができ、面倒な更新や支払いの手続きを簡素化できるなどのメリットがあります。
代理店型なので通販型よりも費用は高くなりますが、安心安全を第一に考えているならぜひFCA自動車保険プランを検討してみてはどうでしょうか?
車両購入と合わせてFCA自動車保険プランと契約すると車両価格を値引きしてくれることもありますよ!
燃費の良い走行を心がける
ジュリアのカタログ燃費は12.0km/LでDセグメントのスポーツセダンとしては可もなく不可もなくといったところですが、使用燃料がハイオクなので同クラスの国産車と比較するとガソリン代が高くなっちゃいます。
ハイオクはレギュラーよりも1リットルあたり10円高いので、節約したいなら燃費の良い走行を心がけることが重要です。
そこでガソリン代を節約するために燃費を良くする運転のポイントをまとめたので参考にしてください!
燃費を良くする運転方法10選
- ゆっくりと発進する
- 急加速はしない
- エコドライブモードで走行する
- エンジンブレーキを多用する
- タイヤの空気圧を適切に保つ
- 車内に余計な荷物を置かない
- 車間距離を適切に取る
- 渋滞や混雑を避ける
- エアコンのA/Cスイッチは暑い時だけONにする
- 短距離走行は控える
丁寧な運転を心がけることでガソリン代が安く済むだけじゃなく、安全運転にも繋がりますから事故も減って自動車保険の等級も上がり続けて良いこと尽くめです!
またアルファロメオの車にはアルファDNAといって3つの走行モードを選択できるシステムがついています。
- D:Dynamic(ダイナミック)
- N:Noraml(ノーマル)
- A:All weathe(オールウェザー)
このうち最もエコなのはオールウェザーモードです!
アクセルレスポンスが鈍くなり燃料消費も減るので、経済的に乗りたいならオールウェザーモードを積極的に使ってください!
ガソリンが安くなるクレジットカードを使う
ガソリン代が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドと提携しているクレジットカードを利用することで更に割引することができます。
ガソリンスタンドを経営している石油会社が発行しているカードで支払うとリッターあたり1~7円の値引きを受けられる他に、エンジンオイル交換や車検の割引サービス、またクレジットカードのポイントも付いてきて様々なメリットを得ることができます。
カード所有者はロードサービス、レンタカー優待、旅行保険、各レジャー施設での割引などのサービスを受けることができますし、車を所有しているなら1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!
ジュリアは燃料タンク容量が58リットルなのでハイオクがリッター150円のときに満タンにすると8,700円となり、1回の給油で多くのポイントをもらえますよ!
私はいつも現金で払ってるけど勿体ないのかな?
ガソリンカードで払えばガソリン代が安くなるしポイントも付くからお得になるわよ!あとお釣りの用意もしなくていいし手間も省けてメリットだらけです!
車検はディーラーではなく専門店で受ける
車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、検査料や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。
ディーラーで受けるのが最も安心安全ですが、あなたがお住いの地域に輸入車に特化したショップやアルファロメオなどイタリア車をメインに取り扱っている専門店などで受けても良いでしょう。
- 東京都:ロッソ・エ・ネロ
- 埼玉県:フラミンゴクゥオーレ
- 神奈川県:TEZZO(テッツォ)
- 京都府:ホリイトレーディング
- 福岡県:テクニカルオートヒグチ
特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店や自分で運輸支局に持ち込んで車検を受けるユーザー車検のほうが安く済ませることができます。
車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けるようにしましょう。
シトロエンを安く維持したいならディーラーの他に信頼できるショップを見つけておくと良いですよ!
消耗品は自分で交換する
車に長く乗っていると各部品やパーツが消耗して交換する必要が出てきます。
消耗品の交換をすべてディーラーに任せるのも良いですけど部品代+作業工賃で高くなりますし、部品代も純正パーツなので決して安くありません。
ワイパーゴム、バッテリー、ウォッシャー液など、わざわざ純正品を使う必要がないものは、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店で買うのが圧倒的に安いですし、エンジンオイル・フィルター交換やタイヤ・ブレーキパッドに関しても専門店に頼むと格安で行ってくれます。
アルファロメオの消耗品はドイツの自動車パーツメーカー、BOSCH(ボッシュ)が製造してるものから選択すればOK!
近年はインターネットを通じてカーナビ、エアロパーツ、シートカバー、サマータイヤ・スタッドレスタイヤなどの販売から取付までサポートしてくれる店舗があり、車に関するメンテナンス・カスタマイズをディーラーではなく自分でお店を見つけて行う人が増えています。
また安く買えるネット通販で部品を購入して持ち込みOKの工場で取り付けてもらうのもオススメです。
特に輸入車は全てのメンテナンスや消耗品交換をディーラーに頼むと高くなりがちですからね。
ディーゼルモデルを選ぶ
ジュリアまたはステルヴィオが欲しいけど維持費が高くて悩んでる場合、ガソリンエンジンじゃなくてディーゼルエンジンを選ぶことでガソリン代をかなり安くすることができます。
ディーゼルは使用燃料が軽油なのでハイオクに比べてリッターあたり約30円安くて低燃費ですからね。
さきほども紹介しましたがハイオクをリッター150円、軽油をリッター120円として年間10,000km走行したときにかかるガソリン代は以下の通り!
- ガソリンエンジン:208,333/年=17,361円/月
- ディーゼルエンジン:116,279円/年=9,690円/月
年間で約9万円、月々で約8千円もディーゼルのほうが安いので維持費をおさえたいならディーゼル一択!
アルファロメオ・マキシマムケアプラスに加入する
アルファロメオは新車購入時に標準でアルファロメオ・マキシマムケアという3年間のメンテナンスプログラムが付帯します。
ただ初回の車検を通して4年目以降も乗り続けるつもりならアルファロメオ・マキシマムケアプラスという、2年間の延長メンテナンスパックに加入しましょう。
加入するメリットは大きく5つあります!
- 4年目以降のアフターメンテナンスに掛かる費用が安くなる
- 定期交換部品を無料で交換してもらえる
- ハガキで点検時期のお知らせが届く
- 料金を前払いするので、将来的に部品やオイルの値段が上がっても影響がない
- 正規ディーラーのメカニックによる整備を安心して受けられる
料金は車種やグレードによって異なりますが約10万円程度なので、アルファロメオに長く乗り続けたいなら新車購入時に加入することをお忘れなく!
まとめ
最後にもう1度、維持費をおさらいしましょう!
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 39,500円 | 3,291円 |
重量税 | 10,000円 | 833円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 55,000円 | 4,583円 |
ガソリン代 | 208,333円 | 17,361円 |
車検代 | 35,000円 | 2,917円 |
メンテナンス | 35,000円 | 2,917円 |
合計金額 | 395,873円 | 32,989円 |
アルファロメオの維持費は1年間で約40万円、1ヶ月で約3万3千円は必要との結果になりました。
そのうち約半分はガソリン代が占めており、その他の費用については国産の高級車やベンツ・BMW・アウディといったドイツ車とほぼ同じぐらいです。
ただガソリン代はガソリンエンジンの2.0L+ターボで年間走行距離1万kmと仮定して計算した結果です。
ディーゼルを選べば、ほぼ半額になりますし当たり前ですが走行距離が少なければ安くなるので、あくまでも参考程度に見てください!
147や156は故障が多くて修理費用で維持費が掛かっていましたが、今のアルファロメオは信頼性が上がっているので、ほぼ表にまとめた通りの維持費になるはずです。
車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、つい考えることから目を背けがちですが生活に関係することなので、この記事で紹介した節約術を参考にして節約できる部分は節約をしていきましょう。
購入を検討している人は維持費をシミュレーションして無理なく維持できるかの判断をしてくださいね。