アルファロメオ・ジュリエッタはCセグメントのハッチバックで、2010年に発売してから10年以上もフルモデルチェンジすることなく販売された人気車種です。
イタリア車らしいお洒落なデザインとスポーティーな走りを楽しめる車。
ただ、心配なのが故障ですよね。
そこで、今回はジュリエッタでよくある故障と修理費用をまとめました。
また、トラブルの心配なく維持する方法も紹介するので、購入を検討している方は参考にしてください!
アルファロメオ・ジュリエッタのよくある故障と修理費用
ジュリエッタは「TCT(トランスミッション)の動作不具合」、「インナードアハンドルが折れる」、「シートヒーターが温まらない」などの故障がよくあります。
あらかじめ知っておけば慌てずに対処できるので、頭に入れておきましょう。
また、修理費用の相場も紹介しています。
TCT(トランスミッション)の動作不具合
ジュリエッタのトランスミッションは、アルファロメオが独自開発した「アルファTCT」というデュアルクラッチが搭載されています。
オートマの快適さとマニュアルのダイレクト感を両立したトランスミッションですが、デメリットとして故障が多いです。
クラッチを2枚用いた複雑な機構のため変速を繰り返して動作回数が増えるほど故障しやすくなるので、走行距離が10万km超えてからは要注意!
TCTが故障する前兆として、
- 発進がギクシャクする
- ギアの変速が遅い
- エンジン回転数と速度が比例しない
これらの症状があるので、もしあなたの愛車に当てはまった場合は早急にディーラーでメンテナンスを受けましょう。
完全に壊れてしまうとトランスミッション一式の交換が必要となり修理費用も高額になりますからね!
- クラッチの交換:10万~15万円
- トランスミッション一式の交換:30万~40万円
インナードアハンドルが折れる
ジュリエッタはインナードアハンドルが折れるトラブルが多発しており、みんカラや所有者のブログでも数多くの報告があります。
原因がはっきりしている物理的な故障なので部品を交換すれば直りますが、国産車やドイツ車では滅多にないイタリア車ならではの故障と言えるでしょう。
破損した側からのドアからは出ることができませんので、例えば運転席側が折れたら助手席から車外に出ましょう。
修理費用は約3万円。
シートヒーターが温まらない
ジュリエッタの上級グレードまたは限定車にはシートヒーターが付いています。
冬の季節には重宝する装備ですが、スイッチを入れて10分以上経ってるのに温まらないときは故障を疑いましょう。
よくある原因はシーターヒーターのヒューズ切れなので、まずは運転席下にあるヒューズボックスでシートヒーターに関連しているヒューズを新品に変えてください。
これで直ればディーラーに行く必要はありませんからね。
ただ、ヒューズ交換でなおらない場合はディーラーに持ち込む必要があります。
- ヒューズの交換:約200円
- ヒーターパネルの交換:約10万円
エアコンのガス漏れ
エアコンの効きが弱いときは、ほとんどの場合でガスの補充で改善されます。
しかし、稀にコンプレッサーからエバポレーターに繋がるエアコンホースに亀裂が入っていたり接続部に緩みがあると、ガス漏れが発生します。
ジュリエッタではエアコンホースのトラブルがちょこちょこあるので、夏本番を迎える前にメンテナンスを受けて状況を確認しておくのがおすすめです。
修理費用は3万~5万円が相場。
タイミングベルトの劣化
ジュリエッタはタイミングチェーンではなくタイミングベルトを採用しているため、走行距離が約10万kmを超えると交換が必要です。
走行距離が少なくても経年劣化によるヒビ割れが原因で、突然切れることもあるので要注意。
10万kmもしくは製造年から10年が経過したら、交換するのがベスト。
修理費用は工賃込みで約6万円です。
アルファロメオ・ジュリエッタのリコール情報
国土交通省に届けられたリコールは「サンバイザラベルに関わる改善措置」、「運転者席・エアバッグに関わる改善措置」の2つです。
サンバイザラベルに関わる改善措置
サンバイザラベルに非常信号用具の格納場所を表す記載がなく、道路運送車両法の保安基準に適合しないリコールです。
運転席側のサンバイザに対策済のラベルを貼り付けることで改善されます。
走行には一切関係のないリコールですが、保安基準に適合していないと不正改造と見なされるので改善はお早めに。
運転者席・エアバッグに関わる改善措置
運転者席側の2段式エアバッグ装置において、インフレータ(膨張装置)の製造が不適切なため、2段目のガス発生剤が設計通りに充填されていないものがある。
そのため、衝突時に2段目のエアバッグが展開せず、運転者が過度の負傷を負うおそれがある。
このリコールは万が一の事故のときに大きく関わりますから、対策されているか分からないときは早急にディーラーに連絡して確認をしてください。
アルファロメオ・ジュリエッタが壊れたときの対処方法
「走行中に普段と違う違和感を感じる」、「インフォメーションディスプレイに警告が表示された」、「エンジンが掛からない」など壊れたときの対処方法をまとめました。
ディーラーに連絡をする
ディーラーで購入した車両なら、まずはディーラーまたは担当の営業マンに連絡しましょう。
適切な対処方法を教えてくれますし、レッカー手配なども行ってくれます。
修理費用は高めですが、熟練のメカニックが純正パーツを使い丁寧に直してくれるので、安心安全に任せることができます。
修理業者・整備工場に持ち込む
修理費用を安く抑えたいなら街の修理業者・整備工場に持ち込むのがおすすめ。
バッテリーのトラブルやブレーキパッドの交換など、よくあるトラブルならディーラーじゃなくても直してくれますからね。
ただし、タイミングベルト切れやインナードアハンドルの破損など、純正部品の交換が必要な場合はディーラーに任せましょう。
下手に社外品を付けてしまうと、トラブルを繰り返す原因になります。
アルファロメオ・ジュリエッタを故障・トラブルの心配なく安心して維持する方法
故障が多いジュリエッタですが、できる限りトラブルの心配なく安心して維持する方法を解説します。
中古車はアルファロメオ オートエキスパート(認定中古車)の中から選ぼう
ジュリエッタは2021年で生産終了しているため中古車の中から選ぶしかありません。
でも、ただでさえ壊れやすいのに中古で買うのは不安ですよね?
そこで、おすすめなのが正規ディーラーの厳しい基準をクリアしたアルファロメオ オートエキスパートという認定中古車です!
- 新車登録から7年以内
- 走行距離8万km未満
- 修復歴なし
- 24時間サポートのロードサービス対応
- 約100項目の検査をクリア
- 2年間の保証付き
中古車でありながら走行距離無制限で2年間の保証が付くのが、最大のメリットと言えるでしょう。
認定中古車の台数は少ないですが、全国47都道府県から取り寄せることができるので、気になる車両があるなら近くのディーラーで営業マンに問い合わせてみましょう。
ディーラー以外で購入するときの注意点
ディーラーではなく町の中古車販売店や外車を幅広く扱う自動車販売店で買うときは、必ず保証内容や期間を確認してください。
お店によっては購入してから3ヶ月しか保証が付かないのに、1年保証だと思いこんで買った人が痛い目にあうケースが多々あります。
壊れやすいジュリエッタだと3ヶ月保証じゃ不安ですからね、、、
あと、契約書にサインする前に各パーツの劣化具合や交換時期について自ら確認することも忘れてはいけません。
でも、素人では分からないこともあるので、あなたが納得がいくまでスタッフに説明してもらいましょう。
- タイミングベルト/タイミングチェーン
- スパークプラグ
- バッテリー
- 各種オイル
- タイヤの溝
- クラッチの残量
その他にも、年式・グレード・整備歴などを確認してください!
もし、質問をしてお店の人が嫌そうな顔をしたら、言いたくない理由があるはずなので購入を見送りましょう。
信頼できるショップから買わないと、あとで痛い目にあうのはあなたですからね!
イタリア車の専門店を探しておく
全国にはイタリア車の整備やカスタムに特化した専門店があります。
ちょっとした不具合ならディーラーよりも、専門店で見てもらったほうが安上がりですし、気軽に足を運べるメリットもあります。
エンジンチューニング、マフラー交換、エアロの取り付けなどのカスタムにも応じてくれますから、あなたのお住いの地域に専門店がないか探しておきましょう。
- 東京都:GENIO(ジニオ)
- 神奈川県:TEZZO(テッツォ)
- 愛知県:アクトオートサロン
- 京都府:ホリイトレーディング
- 福岡県:テクニカルオートヒグチ
まとめ
ジュリエッタは徹底した品質管理のもとで作られた日本車やドイツ車に比べると壊れやすいですが、認定中古車なら2年保証が付きます。
保証期間内なら壊れてもディーラーで専門のメカニックが無償修理してくれるので、必要以上に故障を心配する必要はありません。
いくつかの弱点はありますが、他の車では味わえない魅力にあふれており所有感を満たしてくれるでしょう。
- 独特のアルファサウンド
- お洒落なエクステリア
- 上品なインテリア
車をただの移動手段として考える人には向いていませんが、車が大好きな方にはピッタリ!
壊れても直すたびに愛着が湧いてきますし、楽しい車なのは間違いないので、ぜひ購入を検討してください。