トヨタのC-HRは今までにない斬新なデザインを取り入れた都会が似合うスタイリッシュなコンパクトSUVで、若い人を中心に人気を集めています。
トヨタが新開発したプラットフォームTNGAにプリウスと同じハイブリッドシステムを採用してJC08モードで30.2km/lというSUVとしては驚異的な低燃費を達成しており維持費が安いことでも知られています。
ただ車を所有するうえで必要なのはガソリン代だけではないので、購入してからの維持費で悩む人は多いと思います。
そこで当記事ではC-HRを購入してから必要になる維持費と節約するポイントについてまとめました。
月々あたりと年間に分けて分かりやすく解説していくので、C-HRの購入を検討している方は参考にしてください。
[char no=”5″ char=”main”] ハイブリッドだけではなくダウンサイジングターボも合わせて紹介していくので、どちらを買うかで悩んでいる人は維持費の面でも比較してみましょう![/char]
トヨタ・C-HRの年間・月々の維持費
まず最初にC-HRを購入した後にかかる年間・月々の維持費をまとめた結果から紹介します!
[char no=”5″ char=”main”] 維持費の詳細については後で解説していきますね![/char]
ハイブリッド
C-HR(ハイブリッド)の年間・月々に掛かる維持費を計算したところ、1年で約27万円・1ヶ月で約2万2千円が維持費として必要という結果になりました。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 39,500円 | 3,292円 |
重量税 | 免税で0円 | 免税で0円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 40,000円 | 3,333円 |
ガソリン代 | 71,823円 | 5,985円 |
車検代 | 19,000円 | 1,583円 |
メンテナンス代 | 25,000円 | 2,083円 |
駐車場代 | 60,000円 | 5,000円 |
合計金額 | 268,363円 | 22,364円 |
ハイブリッドだと重量税はエコカー減税が適用されるので2019年4月30日までは免税で0円ですが、ターボだと減税措置は適用されないので1年間で10,000円の重量税が掛かります。
その他、自動車税はターボが5,000円/年安いですが、燃費(ガソリン代)に大きな違いがありハイブリットだと年間71,823円なのに対して、ターボでは年間132,653円となり60,830円もターボの方が高くなります。
ターボだと重量税とガソリン代がハイブリッドより高いため1年間で約34万円の維持費が必要です!
ターボ
C-HR(ターボ)の年間・月々に掛かる維持費を計算したところ、1年で約27万円・1ヶ月で約2万2千円が維持費として必要という結果になりました。
項目 | 年間 | 月々 |
自動車税 | 39,500円 | 3,292円 |
重量税 | 10,000円 | 833円 |
自賠責保険料 | 13,040円 | 1,087円 |
任意保険料 | 40,000円 | 3,333円 |
ガソリン代 | 132,653円 | 11,054円 |
車検代 | 19,000円 | 1,583円 |
メンテナンス代 | 25,000円 | 2,083円 |
駐車場代 | 60,000円 | 5,000円 |
合計金額 | 339,193円 | 28,266円 |
ハイブリッドとの維持費の差額は以下のとおり。
- 年間維持費:ターボのほうが70,830円高い
- 月間維持費:ターボのほうが5,902円高い
トヨタ・C-HRの維持費の内訳
表にまとめた各項目の詳細について解説していきます!
自動車税
自動車税は総排気量で決まりますが、C-HRはハイブリッドとターボでエンジンの総排気量が違うので自動車税に違いがあります。
ハイブリッドは直列4気筒DOHCエンジンで総排気量は1,797ccなので自動車税は39,500円/年。
ターボの総排気量は1,196ccなので自動車税は34,500円/年。
ハイブリッドのほうが年間当たり5,000円高くなりますが、平成32年度燃費基準+40%を達成しているのでエコカー減税が適用されて、自動車税はグリーン化特例75%減税により9,000円になります。
ただ新車登録した翌年の1回限りしか減税が適用されないので、2年目からは39,500円を払わなければいけません。
燃費はターボが16.4km/lなのに対してハイブリッドは30.2km/lとかなり違いがありますし、エコカー減税を受けられるのはハイブリッドだけです。
自動車税だけ見るとターボの方が安いですが、税金やガソリン代などトータルで考えるとハイブリッドの方が安く済みます。
重量税
自動車重量税は車両購入時と車検のときに払う税金で車両重量によって金額が決まり、新車購入時に初回車検までの3年分をまとめて納付して、そのあとは車検のたびに2年分を納付します。
C-HRの車両重量1,400~1,470kgなので1年あたり10,000円になります。
ただ低燃費で地球環境に優しいハイブリッドはエコカー減税により車両購入時は免税になります!
エコカー減税は2019年4月30日まで適用されますが、そのあとについては現時点では未定です。
- ハイブリッド:2019年4月30日までは免税で0円
- ターボ:10,000円/年=833.33円/月
自賠責保険料
自賠責保険は車の所有者に対して加入が義務付けられており強制保険とも呼ばれます。
自賠責保険も重量税と同じく車両購入時に初回車検までの3年分をまとめて払い、そのあとは車検のたびに2年分を払います。
C-HRでは1~3年目までは13,040円/年で月々あたり1,087円
4年目以降は13,920円で月々あたり1,160円になります。
[char no=”5″ char=”main”] 自賠責保険料はハイブリッドとターボで違いはありません。[/char]
任意保険料
自動車保険の任意保険は年齢、等級、免許証の色、補償内容、そして保険会社によって大きくことなりますが目安としてダイレクト型(通販型)と契約したときの平均年間保険料を紹介します。
- 年齢:30歳以上補償
- 対象:本人限定
- 免許:ゴールド
- 等級:20等級
- 対人賠償金額:無制限
- 対物賠償金額:無制限
- 弁護士費用特約:あり
一般的な契約条件だと保険料は以下のようになります。
- 車両保険なし:年間保険料は約40,000円
- 車両保険あり:年間保険料は約60,000円
車両保険を付けるかどうかで年間保険料は約2万円の違いが出てきます。
またターボとハイブリッドの違いで任意保険料はほとんど変わりません。
ガソリン代
ガソリン代は年間走行距離を10,000km、ガソリン価格はリッター130円として計算。
新型C-HRのJC08モード・カタログ燃費はハイブリッド:30.2km/l、ターボ:16.4km/lですが実際の金額に近づけるためカタログ燃費の60%を実燃費とします。
- ハイブリッド:30.2×0.6=18.1km/l
- ターボ:16.4×0.6=9.8km/l
以上の条件で計算した結果、年間のガソリン代はこのようになります。
- ハイブリッド:71,823円/年=5,985円/月
- ターボ:132,653円/年=11,054円/月
1年間で10,000km走行するとガソリン代だけで50,000円もハイブリッドの方が安い結果になりました。
車検代
車検代は法定費用と呼ばれる重量税、自賠責保険料、印紙代の他に、ディーラーや車検業者が独自に定めている検査料や代行手数料といった非法定費用の料金が掛かります。
非法定費用が車の点検に掛かる費用ですが、ディーラーで受けた時のC-HRの平均は約38,000円で、その他にもオイル交換やパーツ交換の料金が上乗せされます。
非法定費用は車検を受ける場所や車の使用頻度によって大きく変わるので、事前に見積金額を提示してもらうと良いですね。
またハイブリッドのほうが検査項目が多くて車検代が高くなると言われますが、ハイブリッドカーが普及した現在はガソリン車とほぼ変わりはありません。
メンテナンス代
メンテナンス代は6ヶ月点検、法定12ヶ月点検と各消耗品の交換に必要な料金です。
- エンジンオイル&フィルター
- ワイパーゴム
- ウォッシャー液
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ
毎年、交換する必要があるものはエンジンオイルとオイルフィルターで合わせて10,000円/年です。
定期点検料を10,000円/年、消耗品代を5,000円/年とするとメンテナンス代は1年あたり25,000円程度は必要と考えてください。
バッテリーやタイヤ交換をした年は50,000円以上は必要になるでしょう。
ハイブリッドのモーター駆動用バッテリー
C-HRのハイブリッドで気になるのがモーター駆動用バッテリーの寿命や交換費用ですが、新車購入時から5年間または走行距離100,000kmまでの保証が付いているので初期不良が発生しても無償で新品に交換してくれます。
また10年または15~20万kmまでは劣化することはありませんから寿命が来て交換することケースは稀です。
駆動用バッテリーの寿命が来る前にC-HRを買い替える人がほとんどなので、交換費用等を考える必要はありません。
[char no=”5″ char=”main”] バッテリー寿命が心配だからといってターボにする必要は無いということです![/char]
駐車場代
駐車場代は持ち家の方や実家住まいだと0円ですが、アパートやマンションなどにお住いの方は必要ですね。
駐車場代は地域差が大きく東京、大阪など都市部になると月額20,000円~50,000円することも珍しくありませんが、その他の地域では月額2,000円~10,000円以下となります。
今回では都市部を除いた平均である月額5,000円とします。
C-HRの維持費を安くする方法
C-HRの維持費を安くするにはどうしたらいいのでしょうか?今から簡単にできる節約術を紹介していきます!
任意保険を見直す
CHRの維持費を安くするには任意保険を見直してみましょう。
- 補償内容を見直す
- 運転者を本人限定、家族限定にする
- 複数の保険会社で見積もりを取る
- 代理店型(ディーラー型)ではなく通販(ネット)型にする
- ネットから申し込み、更新手続きを行う
自動車保険の金額は保険会社によって大きく変わるので、1年に1回の更新のたびに見積もりをとって安い保険会社に変えていきましょう。
特にディーラーなどを通じて申し込む代理店型から個人で申し込める通販(ネット)型にすると、年間保険料は3万円以上安くなるので代理店型で契約している方は通販型に切り替えることをおすすめします。
[char no=”6″ char=”yui”]私は最初に契約した自動車保険から一度も見直したことがありません、、、[/char]
[char no=”5″ char=”main”] きちんと見直すことで年間保険料はかなり安くすることができますよ![/char]
かつて通販型は事故対応が悪いというデメリットがありましたが、現在は多くの方が通販型を選んでいるように事故対応についても丁寧で代理店型とほとんど変わりませんからね。
CHRは低燃費で故障が少なく海外でも高い評価を受けている車なので盗難リスクが同クラスの日産・ジュークやホンダ・ヴェゼルよりも高く車両保険料も高くなるので、任意保険料を見直すことは維持費を節約するうえで重要です。
燃費の良い走行を心がける
C-HRのカタログ燃費はハイブリッド:30.2km/l、ターボ:16.4km/lとSUVとしては低燃費ですが実燃費はどうしても悪くなります。
ガソリン代を節約するためにも燃費の良い走行を心がけてください。
- ゆっくりと発進する
- 急加速はしない
- アイドリングストップを使う
- エコドライブモードで走行する
- エンジンブレーキを多用する
- タイヤの空気圧を適切に保つ
- 車内に余計な荷物を置かない
- ブレーキは早めに掛ける
- 車間距離を適切に取る
- 渋滞や混雑を避ける
- エアコンのA/Cスイッチは暑い時だけONにする
- 短距離走行は控える
丁寧な運転を心がけることで燃費は良くなりガソリン代も安く済むようになります。
また安全運転にも繋がりますから事故も減って自動車保険の等級も上がり続けて良いこと尽くめです!
[char no=”5″ char=”main”] 急発進、急加速は燃費が悪くなるだけではなく事故のリスクも高くなるので辞めましょうね。[/char]
またC-HRはアイドリングストップや追従式オートクルーズコントロールなど燃費が良くなる機能が付いているので積極的に使用してください。
その他にもドライブモードが3つあるので状況に応じて選択することで燃費を向上させることができます。
- ノーマルモード:走りと燃費のバランスに優れた様々なシーンに適したモード
- エコモード:モーター走行を多用、エアコンを燃費優先の制御にするなど燃費を重視したモード
- スポーツモード:加速レスポンスの向上、ステアリング制御の機敏化など楽しい走りを楽しめるモード
ガソリンが安くなるクレジットカードを使う
ガソリン代が安いスタンドで給油するのは節約の基本ですが、ガソリンスタンドと提携しているクレジットカードを利用することでガソリン代を更に割引することができます。
ガソリンスタンドを経営している石油会社が発行しているカードで支払うとリッターあたり1~7円の値引きを受けられる他に、エンジンオイル交換や車検の割引サービス、またクレジットカードのポイントも付いてきて様々なメリットを得ることができます。
カード所有者はロードサービス、レンタカー優待、旅行保険、各レジャー施設での割引などのサービスを受けることができますし、車を所有しているなら1枚はガソリン専用のカードを作っておくと良いでしょう!
C-HRのハイブリッドは燃料タンク容量が43リットルで、リッター130円として満タンに給油すると約5,200円になります。
カードを使って割引&ポイントをゲットすることで5,000円以下に抑えることができます。
[char no=”6″ char=”yui”]C-HRを購入するタイミングで専用のカードを作ろうかしら?[/char]
車検はディーラーではなく専門店で受ける
車検費用の内、法定費用はどこで受けても変わりませんが、検査料や代行手数料など非法定費用の料金はディーラーよりも車検を専門に行っている工場のほうが安くなります。
ディーラーで受けるのが最も安心安全ですが、トヨタのC-HRですから信頼性は高く車検専門で受けても問題はありません。
特に1回目の車検は交換するパーツがほとんどありませんから基本料金が高いディーラーよりも、専門店や自分で運輸支局に持ち込んで車検を受けるユーザー車検のほうが安く済ませることができます。
- ディーラー車検:約38,000円
- 専門店:約20,000円
車検も任意保険と同じく見積もりを取って安くて信頼できるお店で受けるようにしましょう。
消耗品は自分で交換する
C-HRに長く乗っていると各部品やパーツが消耗して交換する必要が出てきます。
消耗品の交換をすべてディーラーに任せるのも良いですけど部品代+作業工賃で高くなりますし、部品代も純正パーツなので決して安くありません。
ワイパーゴム、バッテリー、ウィンドウウォッシャー液ならオートバックスなどカー用品店で買うのが圧倒的に安いですし、エンジンオイル・フィルター交換やタイヤ・ブレーキパッドに関して専門店に頼むと格安で行ってくれます。
近年はインターネットを通じてカーナビ、エアコンフィルター、シートカバー、サマータイヤ・スタッドレスタイヤなどの販売から取付までサポートしてくれる店舗があり、車に関するメンテナンス・カスタマイズをディーラーではなく自分でお店を見つけて行う人が増えています。
特にエアロパーツは安く買えるネット通販で部品を購入して持ち込みOKの工場で取り付けてもらうのがオススメです。
C-HRはSUVでありながらクーペ風のデザインを取り入れたスポーティーなデザインが魅力の車ですが、本格的なスポーツカーではないのでエンジン回転数を高くキープして走り続ける場面はまずありません。
カー用品店に頼むとカストロールやモービル1といった高性能なエンジンオイルをおすすめされますが安いエンジンオイルで十分です!
高価なオイルを入れてもC-HRだとメリットは特にないので、はっきりと断って安いオイルを入れて維持費を節約してください。
トヨタが提供しているメンテナンスパックに入る
安い車検専門店を探すのが面倒、消耗品はディーラーで純正パーツと交換して欲しい人はトヨタが提供しているメンテナンスパックに加入しましょう。
初回車検~2回目車検までのパックなどが用意されており、あなたの希望に合わせた選ぶことができます。
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- ワイパーラバー交換
- タイヤローテーション
- ブレーキクリーニング
- ホイールバランス調整
- 6ヶ月ごとにC-HRオリジナル点検
- 12ヶ月ごとに法定12ヶ月点検
料金も割引がされており安心安全に乗り続けたい方はおすすめ!
また下取りのときにはディーラー整備車両として認められ下取り額をアップさせることもできます。
[char no=”6″ char=”yui”]私は車に詳しく無いしメンテナンスパックに入ろうかな[/char]
まとめ
C-HRの維持費は1年間で約27万円、1ヶ月で約2万2千円は必要ですが、節約ポイントで紹介したように任意保険の見直し・ガソリン代はガソリンカードで支払う・車検は専門店で受けることで維持費をかなり安くすることができます。
車に関するお金の話は分かりづらいことが多いため、つい考えることから目を背けがちですが生活に関係することなのでしっかりと節約できる部分は節約をしていきましょう!
C-HRは安心安全に乗れるトヨタ車で、カッコいいエクステリアに高級感のあるインテリアを兼ね備えた完成度の高い車です。
購入を検討している人は維持費をシミュレーションして無理なく維持できるかの判断、また維持費で悩んでいる方は紹介した節約術を参考にしてみてください!