軽自動車はコンパクトなサイズで扱いやすく税金も安く低燃費なことから若い人やファミリーに人気がありますが、軽自動車でも走りを楽しめるスポーツカーは意外と多くあります。
1990年代初頭にはマツダ・オートザムAZ-1、ホンダのビート、スズキのカプチーノという3つの軽スポーツカーが同時期に販売されており、各車種の頭文字を取って平成のABCトリオとして話題を集めました。
- A:AZ-1
- B:Beat
- C:Cappuccino
ABCトリオ以降、軽スポーツカージャンルは停滞していましたが、ここ最近はスズキのアルトワークス、ホンダのS660、ダイハツのコペンなど再び面白い車が販売されています。
そこで当記事ではABCトリオ以前の三菱・ミニカやスズキ・アルトワークスから現在にいたるまでの軽自動車のスポーツカーを一挙にまとめて紹介します!
また加速力の指標となるパワーウェイトレシオ(車両重量÷出力で算出でき、数値が低いほど加速力が高い)もスペック表の中で紹介!
スズキ・初代アルトワークス
スズキのアルトは1979年5月に初代モデルが発売された軽自動車で、当時から車両価格が安いことで人気を得た車種です。
徹底的なコストダウンを図り装備も必要最低限の車でしたが、他の一般的な軽自動車の価格が約60万円なのに対してアルトは47万円という安さでした。
アルトワークスは1984年9月に発売された2代目アルトに1987年2月から追加されたモデルです。
当初は3気筒4バルブDOHCインタークーラーターボエンジンで78馬力で発売する予定でしたが、軽自動車で78馬力は危険という判断をされ当時の陸運局から許可を得ることができず、64馬力に抑えられて市販化されました。
この64馬力という最高出力は現在も引き続き軽自動車の上限値として設定されていますね。
シートのサイドサポートやドアトリムにはピンク色を使用するなど派手なインテリアも話題になりました。
フルタイム四輪駆動のRS-R、RS-Xというグレードではエアロパーツが標準装備になるなど、軽スポーツカーという新ジャンルを作り出した歴史的な名車です。
初代アルトワークスのスペック
全長 | 3195mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1380mm |
ホイールベース | 2175mm |
車両重量 | 610kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒ターボ |
総排気量 | 543cc |
最高出力 | 64ps/7500rpm |
最大トルク | 7.3kgm/4000rpm |
パワーウェイトレシオ | 9.53kg/ps |
三菱 ミニカDANGAN
1989年1月に発売されたミニカDANGAN(ダンガン)も初代アルトワークスと同じく軽自動車の上限規制値64psを叩き出すターボエンジンを搭載。
エンジンは5バルブ直列3気筒+ターボ、純正のマフラーカッターは3連型、最上級グレードはパワーシート&メモリーシート付という珍しい装備が盛りだくさんの唯一無二の軽スポーツカーです。
ミニカダンガンZZ-リミテッドのスペック
全長 | 3195mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1380mm |
ホイールベース | 2175mm |
車両重量 | 700kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒ターボ |
総排気量 | 543cc |
最高出力 | 64ps/7500rpm |
最大トルク | 7.3kgm/4000rpm |
パワーウェイトレシオ | 10.94kg/ps |
ホンダ・トゥデイ
ホンダのトゥデイは1985年に軽ボンネットバン(商用車)としてデビューした車ですが、1990年の軽自動車規格変更でエンジンが660ccにパワーアップ、全長も100mm拡大されデザインもスポーティーに進化。
ターボエンジンではありませんでしたが電子制御燃料噴射(PGM-FI)、3気筒12バルブのNAエンジンが高い評価を受け知る人ぞ知る軽スポーツカーとし認知されました。
そして時を経て2009年の岡山国際サーキットで開かれたOKAYAMAチャレンジカップでは、カスタマイズされた1990年式のJA2型トゥデイが出場してポルシェやフェラーリなど高級スポーツカーを抜きさったことで話題になりましたね。
このトゥデイの最高出力は250ps!
車両重量を700kgとするとパワーウェイトレシオは0.35kg/psという規格外の数値。
F1マシンですら0.85kg/ps程度ですから、その凄さがお分かり頂けると思います。
トゥデイQXiのスペック
全長 | 3295mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1330mm |
ホイールベース | 2330mm |
車両重量 | 670kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒 |
総排気量 | 656cc |
最高出力 | 52ps/7500rpm |
最大トルク | 5.6kgm/4500rpm |
パワーウェイトレシオ | 12.89kg/ps |
マツダオートザム・AZ-1
平成のABCトリオのAにあたるマツダオートザムのAZ-1はエンジンが車体中央にあるミッドシップレイアウトの2シータークーペです。
軽自動車として唯一、スーパーカーの証でもあるガルウイングを採用していることでも有名。
トランスミッションは5速MTのみという本格的な軽スポーツカーです。
売れ行きは伸び悩みましたがガルウイングドア、ターボエンジン、ミッドシップレイアウトなど超一流のスーパーカーとしてのキャラクターを持つ軽自動車というギャップから、一部のマニアからは絶大な支持を得た車。
今でも中古車市場ではプレミア価格で取引されており、当時の新車価格150万円を上回る個体が多くあります。
デメリットとしてはガルウイングドアの採用など今までに無い設計による、剛性や走行安定性の低さです。
運転に自信のある人じゃないと公道を制限速度で走るのも難しいハンドリングマシンなので、購入前にできれば試乗することをおすすめします。
AZ-1 M2-1015のスペック
全長 | 3295mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1150mm |
ホイールベース | 2235mm |
車両重量 | 720kg |
乗車定員 | 2名 |
駆動方式 | ミッドシップ |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 657cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6500rpm |
最大トルク | 8.7kg・m(85.3N・m)/4000rpm |
パワーウェイトレシオ | 11.25kg/ps |
車両価格 | 1,598,000円 |
ホンダ・ビート
ABCトリオのBにあたるのがホンダのビート。
1991年にデビューしたオープン2シーターの軽スポーツカーで、同時期に発売されたNSXと同じくミッドシップ・後輪駆動ということでも話題になりました。
今のS660とNSXの関係に似ていますね。
エンジンはターボではなくNAでしたが、当時マクラーレンホンダとしてF1にエンジン供給をしていたホンダの技術を注ぎ込んで作られた水平直列3気筒の横置きエンジンは、軽規格上限の64psの出力を発生します。
レッドゾーンの8500rpmまで回るエンジンとしても高い評価を受け今でもプレミア価格で取引がされています。
デザインはAZ-1やカプチーノに比べてシンプルですが、イタリアのピニンファリーナ出身者が担当したものです。
ビート・バージョンZのスペック
全長 | 3295mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1175mm |
ホイールベース | 2280mm |
車両重量 | 760kg |
乗車定員 | 2名 |
駆動方式 | MR |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒 |
総排気量 | 656cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/8100rpm |
最大トルク | 6.1kg・m(59.8N・m)/4000rpm |
パワーウェイトレシオ | 11.88kg/ps |
車両価格 | 1,450,000円 |
スズキ・カプチーノ
ABCトリオのCにあたるカプチーノはフロントエンジン・リアドライブのFR駆動の軽スポーツカーです。
アルトワークス用に開発されたF6A型の直列3気筒+ターボエンジンを縦置きで配置しており軽自動車の自主規制値64psを発生。
チューニングを行えば100ps以上の出力にすることも容易なエンジンでサーキット走行にも最適。
カプチーノ駆動方式はFRで前後重量配分はフロント51:リア49という理想的な数値で、AZ-1やビートよりも走行安定性が高く扱いやすい車。
またスズキの名車ジムニーとトランスミッションなどのパーツを共有できることから、アフターメンテナンスもしやすいメリットがあります。
カプチーノ・リミテッドのスペック
全長 | 3295mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1185mm |
ホイールベース | 2060mm |
車両重量 | 700kg |
乗車定員 | 2名 |
駆動方式 | FR |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 657cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6500rpm |
最大トルク | 8.7kg・m(85.3N・m)/4000rpm |
パワーウェイトレシオ | 10.94kg/ps |
車両価格 | 1,498,000円 |
ダイハツ・ミラTR-XX
ダイハツが1980年から発売しているロングセラーの軽自動車ミラは3代目モデルからTR-XXというスポーツグレードが追加されました。
4代目モデルのTR-XXは本格的なラリーにも耐えられるようにエンジンはアルミ製鋳造ピストン、高熱価スパークプラグ、タービンの高回転対応インペラなどを採用、そしてトランスミッションのクロスレシオ化など様々なチューニングが施されました。
現在のミラは女性向けの軽となっており軽スポーツと呼べる仕様がないのが残念ですが、その役割はコペンやキャストスポーツに受け継がれています。
ミラ・TR-XXのスペック
全長 | 3295mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1430mm |
ホイールベース | 2300mm |
車両重量 | 700kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 659cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/7500rpm |
最大トルク | 10.2kg・m(100N・m)/4000rpm |
パワーウェイトレシオ | 10.94kg/ps |
車両価格 | 1,175,000円 |
スバル・ヴィヴィオRX-R
スバルがかつて製造していたヴィヴィオRX-Rは直列4気筒DOHCエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせており、バケットシートやハイグリップタイヤなども標準になる本格的なスポーツ走行を楽しめるホットハッチバック。
2007年4月~9月に放送されていた人気アニメ「らき☆すた」の作中にも登場しており、マツダのRX-7を抜き去ったシーンが有名ですね(笑)
RX-Rよりも更にスパルタンなRX-RAグレードはサーキットや競技走行を目的に市販化された車で、エアコン・パワーウインドウ・リモコンドアミラーなどの快適装備が排除。
サーキット走行のため専用ECUや1~4速のギア比がクロスした専用トランスミッション、コイルスプリングのバネレートやショックアブソーバーの減衰力が適正化された強化サスペンション、リアには機械式のLSDを採用して、車両重量もRX-Rより20kg軽くなっています。
ヴィヴィオRX-RAの強化サスペンション
- 前:L型ロアアーム・ストラット式独立懸架
- 後:デュアルリンク・ストラット式独立懸架
サファリラリーでは時速180km/hで爆走したこともある軽自動車離れしたモンスターマシン。
ヴィヴィオ・RX-Rのスペック
全長 | 3295mm |
車幅 | 1395mm |
車高 | 1375mm |
ホイールベース | 2310mm |
車両重量 | 760kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | 4WD |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列4気筒+スーパーチャージャー |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/7200rpm |
最大トルク | 10.8kg・m(105.9N・m)/3600rpm |
パワーウェイトレシオ | 11.88kg/ps |
車両価格 | 1,263,000円 |
スズキ・ラパンSS
ラパンはフランス語でウサギを意味する言葉で女性のための車というイメージが強いラパンですが、初代モデルではラパンSS(ストリート・スポーツ)というスポーツモデルが設定されていました。
丸目のヘッドランプに角ばったボディ、そしてターボエンジンに5MTと独特のキャラクターを持ち、アルトワークスがない時代にスズキの軽スポーツジャンルを支えた車で評価は高く今でも根強い人気があります。
アルトラパンSSのスペック
全長 | 3395mm |
車幅 | 1475mm |
車高 | 1505mm |
ホイールベース | 2360mm |
車両重量 | 840kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | 4WD |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6500rpm |
最大トルク | 10.8kg・m(106N・m)/3600rpm |
パワーウェイトレシオ | 13.12kg/ps |
車両価格 | 1,307,250円 |
ダイハツ・初代コペン
ダイハツのコペンは2002年にデビューした2人乗りのオープンカーで、軽自動車としては世界初の電動油圧ポンプ式のハードトップを採用しました。
このルーフシステムはドイツの自動車関連企業ベバスト社とイタリアのピニンファリーナ社が共同設立したOASys社(OPEN Air System)が開発したもので、開閉所要時間は約20秒と高速でルーフはトランク部分に格納されます。
走行中の開閉はできません。
ヘッドランプ、テールランプともに丸目でカワイイ見た目ですが、直列4気筒のツインスクロールターボエンジンにショートストロークの5MTまたはスーパーアクティブシフトの4ATが組み合わされます。
オプションでシートヒーターやレカロシート、タンレザー、LSD、イモビライザー、プロジェクター式ディスチャージヘッドランプを選べるなど当時の軽自動車として装備も充実していました。
軽自動車としては珍しく日本だけではなくイギリス、ドイツ、オーストラリアにも輸出された世界的にも評価の高い車です。
ダイハツコペン・アルティメットエディションのスペック
全長 | 3395mm |
車幅 | 1475mm |
車高 | 1245mm |
ホイールベース | 2330mm |
車両重量 | 830kg |
乗車定員 | 2名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列4気筒+ターボ |
総排気量 | 659cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6600rpm |
最大トルク | 11.2kg・m(110N・m)/3600rpm |
パワーウェイトレシオ | 13.12kg/ps |
車両価格 | 1,942,500円 |
ダイハツ・2代目コペン(ローブ、エクスプレイ、セロ)
初代コペンは2012年4月2日に生産を終えましたが、そこから1年10ヶ月後に2代目コペンとして復活を果たしました。
オープン2シーターのスポーツカーというキャラクターに加えて新しい試みである、車の各パーツを気軽に脱着できる脱着構造「Dress-Formation」という新機能を採用しており、脱着できるパーツは以下の通り
- ボンネットフード
- トランクフード
- バンパー(フロント/リア)
- フェンダー(フロント/リア)
- ロッカー(左右1個ずつ)
- フューエルリッド
- ヘッドランプ、リアコンビランプ
ユーザー好みカスタマイズを楽しめる正真正銘の遊べる軽!
また車両自体も吊り目で現代風デザインのローブ、初代コペンと同じく丸目ヘッドランプのセロ、そしてカスタマイズ性に優れたエクスプレイと3つのタイプが用意されています。
こちらはボディとフェンダーの色を脱着構造「Dress-Formation」によって赤と黒のツートンにしたエクスプレイ。
ダイハツコペン・セロSのスペック
全長 | 3395mm |
車幅 | 1475mm |
車高 | 1285mm |
ホイールベース | 2230mm |
車両重量 | 850kg |
乗車定員 | 2名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6400rpm |
最大トルク | 9.4kg・m(92N・m)/3200rpm |
パワーウェイトレシオ | 13.28kg/ps |
車両価格 | 2,127,600円 |
ホンダ・S660
ホンダとしてはビート以来、17年ぶりとなる軽自動車のオープンスポーツカーで、ミッドシップレイアウトやターボエンジンなど基本的な設計は引き継がれています。
入社4年目の社員が開発責任者を務めたことでも知られており、開発チームは30代の若いメンバーを中心に集められました。
タイヤサイズはフロントが165/55R15 75V、リアが195/45R16 80Wと前後異形になっており、デザイン的にも走行安定性にも優れています。
トランスミッションは7段階の疑似的なギアを持つCVTと6速マニュアルトランスミッションの2つから選ぶことができ、CVTでもステアリングに付いたパドルシフトで自由に変速を楽しむことが可能。
惜しいところはオープンカーなら欲しいシートヒーターがオプション装備でもないことと、ルーフが電動式ではなくて完全に手動式なことです。
ルーフについては電動式にすることで車両重量が重くなりドライブフィールも悪化するので走りを優先した結果ですが、シートヒーターについては選択肢として用意があっても良いのかなと思います。
車両価格2000万円を超えるスーパーカー「NSX」と並んでも引けを取らないデザインのS660。
無限やモデューロからのカスタマイズパーツも多く発売されており、純正で色々なカスタムを楽しめる遊べる車です。
S660・モデューロXのスペック
全長 | 3395mm |
車幅 | 1475mm |
車高 | 1180mm |
ホイールベース | 2285mm |
車両重量 | 830kg |
乗車定員 | 2名 |
駆動方式 | ミッドシップ |
変速方式 | 6MT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6600rpm |
最大トルク | 10.6kg・m(104N・m)/3600rpm |
パワーウェイトレシオ | 12.97kg/ps |
車両価格 | 2,850,120円 |
ダイハツ・キャストスポーツ
ダイハツのキャストは2015年9月にデビューしたSUV軽自動車ですが、アクティバ、スタイル、そしてスポーツと世界観が異なる3つのタイプを設けています。
キャストスポーツでは2代目コペンと同じ低回転域でのトルク性能が高いKF-DET型のターボエンジンを積んでおり、走行性能は軽自動車として高水準のレベル。
サスペンションなど足回りは通常のキャストより硬めにチューニング、16インチのアルミホイール、ステアリングはイタリアのMOMO社製などスポーツの名に恥じないカスタムが標準装備。
残念ながらトランスミッションはCVTのみですがスポーツならパドルシフトも付き自由な変速を楽しむことができます。
自動ブレーキ、前方車両発進お知らせ機能、車線逸脱警報機能、上空からのパノラマモニターなど安全装備も充実していますし、燃費もフルタイム4WDで24.6km/lと低燃費でファミリーカーとしても優秀です。
Bi-Angle LEDヘッドランプ、LEDデイライトにフォグランプなど最新車種ならではの装備も一通り揃っています。
キャストスポーツSA3のスペック
全長 | 3395mm |
車幅 | 1475mm |
車高 | 1600mm |
ホイールベース | 2455mm |
車両重量 | 900kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | フルタイム4WD |
変速方式 | CVT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6400rpm |
最大トルク | 9.4kg・m(104N・m)/3200rpm |
パワーウェイトレシオ | 14.06kg/ps |
車両価格 | 1,771,200円 |
スズキ・アルトワークス
15年ぶりの復活となったアルトワークスは2014年12月にデビューした8代目アルトを徹底的にスポーティーにカスタマイズしたホットハッチモデル。
アルトワークスの前にアルトターボRSというシングルクラッチのセミオートマチック(AGS:オートギヤシフト)トランスミッションを採用したスポーツモデルを2015年3月に追加しましたが、MTの設定はありませんでした。
アルトターボRSの発売から9ヶ月後の2015年12月に「いま、マニュアルに乗る」というキャッチフレーズを掲げ5MTを選べるアルトワークスを導入しました。
アルトワークスはKYB製のショックアブソーバー、レカロ社製のバケットシート、ブラック塗装の15インチ専用アルミホイール、本革巻きのステアリング&シフトノブなどが標準で付いて価格は150万円台からとコストパフォーマンスが高い本格的なスポーツカー。
ギア比も1~4速をクロスレシオ化しておりマニュアルトランスミッションの楽しさを思う存分に引き出す設定となっています。
車両重量は670kgと近年発売されている軽自動車の中でもトップクラスに軽いため、パワーウェイトレシオは10.47kg/psでS660を上回る数値です。
アルトワークス・ベースグレードのスペック
全長 | 3395mm |
車幅 | 1475mm |
車高 | 1500mm |
ホイールベース | 2460mm |
車両重量 | 670kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | 5MT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6000rpm |
最大トルク | 10.2kg・m(100N・m)/3000rpm |
パワーウェイトレシオ | 10.47kg/ps |
車両価格 | 1,509,840 |
ホンダ・N-ONE RS
2017年12月のマイナーチェンジからN-ONEに追加されたスポーティーモデルがN-ONE RSです。
2WDでCVTのみですが軽自動車として初となる遮音機能付きフロントウインドウガラスを採用して車内の静粛性向上、外部からの雑音を軽減して快適なドライブを楽しめるモデル。
エンジンはS660と同じS07A型、本革ステアリングやシフトノブ、ローダウンサスペンション、ブラックアルミホイール、7速のマニュアルモード付きCVTなどオリジナル装備も満載。
キャストスポーツと同じでMTは選べませんが、女性でも気軽に運転できるスポーティーな軽自動車としておすすめの1台。
N-ONE・RSのスペック
全長 | 3395mm |
車幅 | 1475mm |
車高 | 1545mm |
ホイールベース | 2520mm |
車両重量 | 860kg |
乗車定員 | 4名 |
駆動方式 | FF |
変速方式 | CVT |
エンジン | 直列3気筒+ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps(47kW)/6000rpm |
最大トルク | 10.6kg・m(104N・m)/3200rpm |
パワーウェイトレシオ | 13.44kg/ps |
車両価格 | 1,740,960円 |
加速力(パワーウェイトレシオ)が良い順にまとめ
最後に当記事で紹介した車種をパワーウェイトレシオの小さい順(加速性能に優れる順)に並べてみます。
最高出力や最大トルクを発生する回転数などは考慮していませんし、2000年以前の軽は現在のように安全性や剛性を重要視されて作られていないため車両重量が軽くランキングの上位に顔を出しています。
あくまでも参考としてご覧ください。
車種名 | パワーウェイトレシオ |
初代アルトワークス | 9.53kg/ps |
アルトワークス | 10.47kg/ps |
ミニカダンガン | 10.94kg/ps |
カプチーノ | |
ミラTR-XX | |
AZ-1 | 11.25kg/ps |
ビート | 11.88kg/ps |
ヴィヴィオRX-R | |
トゥデイ | 12.89kg/ps |
S660 | 12.97kg/ps |
ラパンSS | 13.12kg/ps |
初代コペン | |
2代目コペン(セロ) | 13.28kg/ps |
N-ONE RS | 13.44kg/ps |
キャストスポーツ | 14.06kg/ps |
初代アルトワークス、そして2015年12月14日に発売されたHA36Sモデルのアルトワークスでランキングの1位と2位を独占しました。
実際に運転するとアルトワークスはパワーウェイトレシオの数値通りかなりの加速感を感じることができますし、軽スポーツカーの代表と言える存在。
コペンやS660はパワーウェイトレシオこそ高い数値ですが、走行安定性能やドライビングフィールは高級スポーツカーにも引けをとりません。
それぞれ強い個性を持つ軽スポーツカーは購入前する前には必ず試乗することをおすすめします!
購入してから癖が強いことに気が付いても遅いですからね。。。